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線スペクトル対(せんスペクトルつい、、LSP)、あるいは線スペクトル周波数(せんスペクトルしゅうはすう、、LSF)は、線形予測係数を表現するために用いられるもので、その優れた特性のため線形予測を用いる音声符号化方式の多くで使われている。 線スペクトル対の考え方は1975年に板倉文忠が発表した〔F. Itakura, ''Line spectrum representation of linear predictor coefficients of speech signals, '' J. Acoust. Soc. Am., Volume 57, Issue S1, pp.S35-S35, 1975.〕。 == 概要 == 携帯電話やVoIPなどで音声符号化を行う際、音声の特徴の1つである声道の周波数特性を線形予測フィルターの係数としてパラメータ化し、送信を行う。しかし線形予測フィルターの係数は量子化誤差に敏感で、誤差が大きいとフィルターが発振する問題がある。 線スペクトル対は線形予測係数と等価な周波数領域の係数で、線スペクトル対で表現されたフィルターは量子化誤差の影響が少なく、また線形予測係数と比較して時間方向の変化が滑らかで補間を行いやすい。そのため、音声符号化に用いた場合より少ない情報量で同等の音声品質が得られ、多くの音声符号化方式で用いられている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「線スペクトル対」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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