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nematophagous fungus =========================== ・ 虫 : [むし] 【名詞】 1. insect ・ 捕食 : [ほしょく] 1. (n,vs) predation 2. eating prey 3. preying upon ・ 食 : [しょく] 【名詞】 1. meal 2. (one's) diet 3. food 4. foodstuff(s)
線虫捕食菌(せんちゅうほしょくきん (Nematophagous Fungi)とは、菌糸をのばし、その上で線虫を捕らえてその栄養を吸収する菌類の一群である。接合菌門・担子菌・子嚢菌・不完全菌など、分類学的には複数のグループに属する。 ==さまざまな線虫捕食菌== 線虫捕食菌とは、線虫を多少とも積極的に捕捉し、これを資化して栄養源とするものである。動物から栄養を吸収する菌と言えば、動物の体内あるいは体表面に寄生するものが多い。線虫にも、その体内に侵入し、一個体の線虫を食べつくして胞子を形成する菌群がある。 線虫捕食菌はこのようなものとは異なり、土壌などの基質上に菌糸を広げて集落を形成し、その表面で線虫を捕らえて栄養を吸収するものをさす。したがって、集落は線虫より大きく、線虫を捕らえながら菌糸をのばしてゆき、随所で胞子を形成する。種によっては、線虫を捕らえて資化しなくても生長することが可能であり、線虫が菌糸の周辺に存在する場合にのみ線虫捕獲器を形成するものもある。その点では、種子植物に見られる食虫植物に類似している。 土壌や淡水中のコケなどを培養していると、これらの菌群が出現してくる場合がある。また、線虫には細菌類などをも捕食するものがあり、それらが多い環境(たとえば獣糞や動物遺体の周辺など)で見出されることも多い。 形態的に近縁であると思われる菌群には、アメーバやワムシを捕食する種も知られている。 ミネラルや糖質を受け取る代わりに線虫を消化した窒素化合物を受け渡すマリーゴールドの根生菌など、植物との共生で栄養授受を行う共生菌も存在する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「線虫捕食菌」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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