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練炭・煉炭(れんたん)は、日本で発明された固体燃料で、石炭を粉末にして、蓮根状の穴をあけた円筒形で成型したものである。かつては石炭・木炭などの炭の粉を練りこねて固めた豆炭や炭団などの成型燃料も、総称して「練炭」とよんでいた。 == 概要 == 十数種類の石炭を混ぜ合わせて練炭用に調合された粉炭を消石灰やピッチ、ベントナイトなどで成型して作られる。ベントナイトは練炭や豆炭の形状を成形するのに向き、消石灰は石炭の中の硫黄を固定化して臭気やSOxの排出を抑制する効果があるため多用される。以前は、無煙炭などの上質の石炭から作られたが、最近では褐炭から作る技術が発達している。 家庭用と業務用・工業用がある。家庭用の練炭は一般的に「4号」サイズの練炭を指し、円筒形に成型され、底面から燃焼面へ空気を通す穴が十数本ほど穿けられている。4号とは4寸(約12cm)の高さサイズである。戦前から製造されている練炭やストーブなどの多くは尺貫法に基づく表記である。中国では3号以下に相当する小ぶりなサイズが多い。 業務用は家庭用と成分的に違いは無いが、飲食関連の店舗などで主に使われており、4号より大きい5号・6号・7号のサイズの練炭も使われている。練炭コンロのサイズも家庭用と比べ大きい。以前は更に大きい養蚕用練炭も多く流通していた。その名残で業務用は現在、農協で販売されている場合も多い。 工業用は、かつて低質な石炭を効率的に燃焼させるために各産地の石炭や固形燃料などを調合して作られ、軍用艦船などの船舶や蒸気機関車に用いられたが、当初の練炭は現在の蓮状のものではなく、欧米のチャコールブリケットに倣い、煉瓦ブロックや豆炭のような形状であった。 レンズ状に成型された小石大の練炭を豆炭といい、七輪や豆炭あんか、豆炭こたつの熱源に用いられる。 (昨今の炭火焼の飲食店で多用されているオガ炭は、形状の印象から練炭と誤解されている場合もあるが、オガ炭はオガクズを圧縮固化して炭化させた木炭である) 4号練炭では、製品会社ごとに多少左右するが、通風口を開けた高火力設定の場合は6〜8時間燃焼し、下の通風口を閉めて火力を絞った場合は約1日保ち、さらに条件が良ければ種火の状態で50〜60時間ほど暖かさが持続する。燃焼終了後は1時間以上の冷却時間が必要である。練炭は5,500kcal/kg以上、豆炭は6,000kcal/kg以上の品質とされている。一般的な家庭用灯油は10,300〜10,370kcal/kgであるので、約半分の熱量である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「練炭」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Yeontan 」があります。 スポンサード リンク
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