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【名詞】 1. omen =========================== ・ 縁 : [よすが, えん] (n) a means of living, limbus, margin ・ 縁起 : [えんぎ] 【名詞】 1. omen
縁起(えんぎ) # 仏教の縁起。下記で詳述。 # 一般には、良いこと、悪いことの起こるきざし・前兆の意味で用いられ、「縁起を担ぐ」、「縁起が良い」、「縁起が悪い」などと言う。このような意味から、「縁起直し」、「縁起物」などという風俗や習慣がうかがわれる。 # 寺社縁起。故事来歴の意味に用いて、神社仏閣の沿革(由緒)や、そこに現れる功徳利益などの伝説を指す。 ---- 縁起(えんぎ、, プラティーティヤ・サムトパーダ、, パティッチャ・サムッパーダ)とは、仏教の根幹をなす発想の一つで、「原因に縁って結果が起きる」という因果論を指す。 開祖である釈迦は、「此(煩悩)があれば彼(苦)があり、此(煩悩)がなければ彼(苦)がない、此(煩悩)が生ずれば彼(苦)が生じ、此(煩悩)が滅すれば彼(苦)が滅す」という、「煩悩」と「苦」の認知的・心理的な因果関係としての「此縁性縁起」(しえんしょうえんぎ)を説いたが、部派仏教・大乗仏教へと変遷して行くに伴い、その解釈が拡大・多様化・複雑化して行き、様々な縁起説が唱えられるようになった。 ==概要== 仏教の縁起は、釈迦が説いたとされる 「此があれば彼があり、此がなければ彼がない、此が生ずれば彼が生じ、此が滅すれば彼が滅す」という命題に始まる。これは上記したように、「煩悩」と「苦」の因果関係としての「此縁性縁起」(しえんしょうえんぎ)であり、それをより明確に説明するために、十二因縁(十二支縁起)や四諦・八正道等も併せて述べられている。 部派仏教の時代になると、膨大なアビダルマ(論書)を伴う分析的教学の発達に伴い、「衆生」(有情、生物)の惑業苦・輪廻の連関を説く「業感縁起」(ごうかんえんぎ)や、現象・事物の生成変化である「有為法」(ういほう)としての縁起説が発達した。 大乗仏教においては、中観派の祖である龍樹によって、説一切有部等による「縁起の法」の形式化・固定化を牽制する格好で、徹底した「相互依存性」を説く「相依性縁起」(そうえしょうえんぎ)が生み出される一方、中期以降は、唯識派の教学が加わりつつ、再び「衆生」(有情、生物)の内部(すなわち、「仏性・如来蔵」「阿頼耶識・種子」の類)に原因を求める縁起説が発達していく。7世紀に入り密教(金剛乗)の段階になると、「曼荼羅」に象徴されるように、多様化・複雑化した教学や諸如来・菩薩を、「宇宙本体」としての「大日如来」を中心に据える形で再編し、個別性と全体性の調和がはかられていった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「縁起」の詳細全文を読む
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