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お犬の方(おいぬのかた)は、戦国時代の人物。尾張国の武将織田信秀の娘〔桑田忠親『桃山時代の女性』(吉川弘文館、1972年)170頁〕で、織田信長・お市の方らの妹〔桑田忠親『桃山時代の女性』(吉川弘文館、1972年)170頁〕。号は大野殿・大野姫、法名は霊光院。 初めは尾張国大野城主・佐治信方に嫁ぎ、一成を産んだが、 天正2年(1574年)に信方は戦死。このとき、実家である岐阜城に戻った後〔宮本義己『誰も知らなかった江』(毎日コミュニケーションズ、2010年)116頁〕、淀殿(茶々)の後見としてその世話をし、面倒をみた(『大雲山誌稿』)〔宮本義己『誰も知らなかった江』(毎日コミュニケーションズ、2010年)120-121頁〕。再婚する直前の天正3年11月10日に兄信長より下京地子銭百二十四貫が支給されている(『竜安寺文書』)〔宮本義己『誰も知らなかった江』(毎日コミュニケーションズ、2010年)117-118頁〕。 天正5年(1577年)に羽柴秀吉の尽力により(『翠竹院道三之手簡』)(『大雲山誌稿』)〔宮本義己「曲直瀬一渓道三と茶道(一)(二)(三)」(『茶道雑誌』35巻8号・9号・10号、1971年)〕、管領・細川晴元の嫡男で京兆家当主の山城国槙島城主の細川昭元と再婚した(『翠竹院道三之手簡』)(『大雲山誌稿』)〔宮本義己『誰も知らなかった江』(毎日コミュニケーションズ、2010年)100-101頁、118-119頁〕。昭元との間には、細川元勝・長女(秋田実季正室)・次女(前田利常の正室の珠姫の侍女)をもうけた。天正10年(1582年)9月8日に死去(『大雲山誌稿』)。法名は霊光院。京都・竜安寺に肖像画が残っており、小袖と腰巻姿で、数珠を持って両手で合掌して、片膝を立てて腰高に座した姿態で描かれている〔桑田忠親『桃山時代の女性』(吉川弘文館、1972年)170頁〕、妙心寺第四十四世月航宗津の賛文には、婦人がいかに美しかったか言葉を尽くして述べられている。 なお、東京都渋谷区恵比寿南2丁目18番にある松泉寺(臨済宗)は開基を犬と伝えているが、建立年は彼女の死後20年近く経った慶長9年(1604年)であり、開基に直接関わったわけではないと推測される。故人の没後に所縁の人物が創建に関わり、開基を故人に求める、という例があり、もしくは別所にて個人が開基に関連した寺が移転ないしは発展して、名や所在地を改めた、というケースが考えられる。いずれにせよ、同寺同地での開基に、直接当人の関係はないと思われる。 == 脚注 == 〔 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「お犬の方」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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