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『美しい村』(うつくしいむら)は、堀辰雄の中編小説。『聖家族』に次ぐ堀辰雄の初期の代表的作品で、「序曲」「美しい村 或は 小遁走曲」「夏」「暗い道」の4章から成る〔『新潮日本文学アルバム17 堀辰雄』(新潮社、1984年)〕。「夏」の章において、のちの『風立ちぬ』のヒロインとなる少女が登場する〔 丸岡明「解説」(文庫版『風立ちぬ・美しい村』)(新潮文庫、1951年。改版1987年、2011年)〕。 まだ夏早い軽井沢の高原の村を訪れた傷心の小説家の「私」が、一人そこに滞在しながら、村で出会ったことを徒然に書いてゆくフーガ形式の物語。野薔薇や村人を題材に、牧歌的な物語の構想を描いていた「私」の目の前に、転調のように突然と現れた向日葵の少女への愛を育むうちに、生を回復してゆく過程が、バッハの遁走曲のような音楽的構成と、プルーストの影響による 文体で描かれている〔〔〔森脇義明『堀辰雄事典』(勉誠出版、2001年)〕〔。 == 発表経過 == 1933年(昭和8年)、『大阪朝日新聞』6月25日号(日曜日)に、先ず「山からの手紙」(のち「序曲」)が掲載され、同年、雑誌『改造』10月号(第15巻第11号)に「美しい村 或は 小遁走曲」、雑誌『文藝春秋』10月号(第11巻第10号)に「夏」が掲載された。その翌年の1934年(昭和9年)、雑誌『週刊朝日』3月18日号(第25巻第13号)に「暗い道」が掲載された。 以上4編をまとめた『美しい村』は、冒頭にゲーテの『ファウスト』(訳:森鴎外)第二部からの一節をエピグラフとして加え、1934年(昭和9年)4月20日に 野田書房より単行本刊行された。文庫版は新潮文庫の『風立ちぬ・美しい村』ほか、岩波文庫、角川文庫で刊行されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「美しい村」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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