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義認(ぎにん、, )とは、キリスト教で、神によって人が義と認められることである。ただし、教派によって相違がある。カトリック教会の伝統では義化(ぎか)と表現されるが、義認とも読み替えられる〔日本カトリック司教協議会認可、日本カトリック司教協議会教理委員会訳・監修『カトリック教会のカテキズム』p.587、カトリック中央協議会、2002年〕。 ビザンティン神学(正教会)は、ローマの信徒への手紙とガラテヤの信徒への手紙において表明されたパウロの義認論に対し、意義をもつ洗練化をしていない〔ジョン・メイエンドルフ著『ビザンティン神学』251頁(3行 - 4行)、新教出版社 ISBN 9784400321224〕。 ==歴史== 宗教改革のプロテスタント三大原理は聖書のみ、信仰義認、万人祭司である〔宇田進『福音主義キリスト教と福音派』いのちのことば社〕。 プロテスタントが信仰義認を神の恵みと信仰のみにより、神が人を義と宣言される一度の出来事ととらえるのに対し、義認を過程と考えたカトリック教会は、トリエント公会議でプロテスタントの信仰義認の教理を断罪した。またプロテスタントは全的堕落後の人間が善を行う力を持つことを否定したが、カトリック教会は神人協力説を唱えた。〔アリスター・マクグラス『宗教改革の思想』教文館〕 現代のエキュメニカル運動において、ローマ教皇を中心とするカトリック教会とエキュメニカルな一部のプロテスタントは義認の教理についての共同宣言を出したが、義認の教理については歴史的な相違があり、この共同宣言の受け入れを表明したプロテスタントの存在が、多く知られているわけではない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「義認」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Justification (theology) 」があります。 スポンサード リンク
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