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羽後国(うごのくに)は、東北戦争終結直後に出羽国を分割し制定された、日本の地方区分の国の一つ。東山道に位置する。別称は羽前国とあわせて、または単独で羽州(うしゅう)。領域は現在の秋田県のうち鹿角市と小坂町を除いた大部分と、山形県の飽海郡、同じく山形県の酒田市の最上川以北部分にあたる。 == 沿革 == * 「旧高旧領取調帳」の記載によると、明治初年時点で、出羽国のうち後の羽後国内の支配は以下の通り。太字は当該郡内に藩庁が所在。 * 山本郡 - 久保田藩 * 秋田郡 - 久保田藩 * 河辺郡 - 久保田藩 * 由利郡 - 旗本領(仁賀保氏・生駒氏分家・六郷氏分家)、本荘藩、亀田藩、矢島藩〔明治元年11月20日(1869年1月2日) に交代寄合生駒氏が戊辰戦争の功により加封されて立藩。〕 * 仙北郡 - 久保田藩 * 平鹿郡 - 久保田藩 * 雄勝郡 - 久保田藩、岩崎藩 * 飽海郡 - 鶴岡藩、松山藩 * 明治元年 * 12月7日(1869年1月19日) - 出羽国が分割され、上記8郡が羽後国の所属となる。 * 12月15日(1869年1月27日) - 戊辰戦争後の処分により、鶴岡藩・松山藩・亀田藩が減封。鶴岡藩は会津藩に転封(実行されず)。 * 明治2年 * 6月22日(1869年7月30日) * 鶴岡藩が磐城平藩に転封(実行されず)。 * 松山藩が改称して松嶺藩となる。 * 7月25日(1869年9月1日) - 鶴岡藩が鶴岡に復帰。ただし減封のため国内は管轄せず。 * 7月26日(1869年9月2日) - 酒田県(第1次)が発足し、由利郡の旗本領〔ただし六郷氏分家領は、「旧高旧領取調帳」では後の管轄が矢島県と記載されており、この時点での管轄は不明。〕および亀田藩領の一部、飽海郡の旧・鶴岡藩領を管轄。 * 明治3年 * 羽前国田川郡勝浦村・浦村・法木村(いずれも飛島)の所属が羽後国飽海郡に変更。酒田県(第1次)の管轄となる〔羽前國飛島管轄替関係絵図(国立公文書館デジタルアーカイブ) 〕。 * 9月28日(1870年10月17日) - 酒田県が移転・改称して山形県となる。 * 明治4年 * 1月13日(1871年3月3日) - 久保田藩が改称して秋田藩となる。 * 7月14日(1871年8月19日) - 廃藩置県により藩領が秋田県、岩崎県、本荘県、亀田県、矢島県、松嶺県となる。 * 11月2日(1871年12月13日) - 第1次府県統合により、飽海郡が酒田県(第2次)、残部が秋田県の管轄となる。 * 明治9年(1876年)8月21日 - 第2次府県統合により、飽海郡が山形県の管轄となる。
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