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翠玉白菜 : ミニ英和和英辞書
翠玉白菜[すいぎょくはくさい]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

翠玉 : [すいぎょく]
 【名詞】 1. emerald 2. jade
: [たま, だま, ぎょく]
  1. (n,n-suf) ball 2. sphere 3. coin
: [しろ]
 【名詞】 1. white 
白菜 : [はくさい]
 【名詞】 1. Chinese cabbage 2. white rape 
: [さい, な]
 【名詞】 1. greens 2. vegetables 

翠玉白菜 : ウィキペディア日本語版
翠玉白菜[すいぎょくはくさい]

翠玉白菜(すいぎょくはくさい、)は、翠玉翡翠)を〔国立故宮博物院-コレクション > セレクション > 玉器 > 翠玉白菜 〕、虫がとまったハクサイの形に彫刻した高さ19センチメートルの美術品。現在は台湾台北市故宮博物院に収められ、同館を代表する名品の一つである〔Jadeite Cabbage with Insects at the National Palace Museum website. Retrieved 20 November 2010.〕。
== 概要 ==
翠玉白菜の大きさは高さ18.7センチメートル×幅9.1センチメートル×厚さ5.07センチメートルで〔、手のひらよりやや大きいぐらいである〔Leslie Hook. "The Jade Cabbage" ''Wall Street Journal''. 27 July 2007. Retrieved 20 November 2010.〕。
原石は、半分が白、半分が緑のヒスイ輝石で、原産地は雲南からミャンマーだと推測される。原石には空洞などの欠陥箇所もあるが、この彫刻ではそれが白菜の茎や葉の形にうまく活かされている〔Sam Ju. "The Crystallization of the Jadeite Cabbage." Translated by David Smith. ''Taiwan Panorama''. October 2009. p. 83. Retrieved 20 November 2010.〕。上部の緑色で白菜の色を再現しているが、これは人工着色ではなく、石に元から付いていた色を生かしたものである。このように原料本来の形のみならず、色目の分布をも生かした玉器工芸は「俏色(しょうしょく)」といい、硬玉が中国に普及する清朝中期以降に流行した。清代に本作と類似した作品が数例あるが、そのなかでも翠玉白菜は、新鮮な葉の息吹まで感じさせる瑞々しい造形や、白と緑の対比や緑の濃淡差によって小品とは思えないほどの深い奥行き感をもち、俏色のなかでも最も完成された作品の一つと言える。
葉の上にはバッタキリギリスが彫刻されており、これは多産の象徴と考えられている〔〔〔翠玉白菜 国立故宮博物院による解説(日本語)〕。しかし、このキリギリスは学名Gampsocleis gratiosaと呼ばれるものであり、「螽斯篇」(『詩経』の一篇)の「螽斯」の意味とは異なる。この虫は、鳴くことが得意とされており、清の康熙帝の時代から、宮廷で宴会の雰囲気を盛り上げるために用いられていた。したがって、イナゴと同じように子孫繁栄を象徴しているとは解釈できない(『翠玉白菜上の昆蟲研究 』洪章夫http://anntw.com/articles/20140716-hkik)。白い白菜の方は純潔の象徴とする説が有力であり、このように解釈すると後述の瑾妃の寝宮から発見されたという史実と整合性が取りやすい。
現在は木製の台に斜めに立て掛けられて展示されている。しかし、本来は盆景の一部として、四枚の花弁を象った琺瑯の小さな植木鉢の上に、四角い木製の支持具によってまっすぐ立った姿であった。ところが、1925年に故宮博物院が開館する際、当時の展示担当者はこのような組み合わせでは白菜の特質を壊してしまうと考え、また直立する白菜の姿にも違和感を感じたため、簡易な木製の台をわざわざ新規に作らせて現在のような鑑賞形態となった。この琺瑯鉢と支持具は長らく行方不明だったが、21世紀になって再発見され、現在は翠玉白菜の隣に展示されている。しかし本作品の本領は、垂直に立てて正面から見た時に最も表れる。外側を覆う花弁のような葉は、手前の葉は低く奥の葉は高くなるよう計算され、立てた時に最も多くの葉が連続して見える作りとなっている。更に、斜めにしてしまうとキリギリスの重さによって葉が垂れ下がる様子に齟齬が生じてしまい、葉先のしなやかさと虫の重みによって生じる造形的緊張感がやや損なわれてしまう。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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