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レジスタントスターチ(resistant starch)とは、ヒトの小腸まででは消化されず、大腸に届くでんぷん、および、でんぷん分解物の総称である〔青江誠一郎他「レジスタントスターチ」『食物繊維 基礎と応用』第一出版、2008年、51-54頁。〕。「レジスタント」=「消化されない」、「スターチ」=「でんぷん」という意味であり、難消化性でんぷんまたは耐性でんぷんとも呼ばれる。 == 概要 == レジスタントスターチはでんぷんでありながら、エネルギーになりにくく、整腸作用や生活習慣病の予防効果があるとされている食品中の成分であり、食物繊維の1種である〔 Suzanne Hendrich, “Battling Obesity with Resistant Starch”, ''foodtechnology'', Vol. 64, No. 3, 2010, pp. 22-30.〕。食物繊維の中でも、腸内細菌に対して良い影響を与える効果があり、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の特性をあわせ持っているなど、ユニークな機能を有している〔。 なお、日本でトクホ飲料によく使われる難消化性デキストリンとは構造も性質も異なる〔青江誠一郎他「難消化性デキストリン」『食物繊維 基礎と応用』第一出版、2008年、65-67頁。〕。 == 消化されない理由 == レジスタントスターチは消化されないメカニズムの違いによって次の4種類に分類されている〔 M.G. Sajilata, Rekha S. Singhal and Pushpa R. Kulkarni, ”Resistant Starch–A Review”, ''Comprehensive Reviews in Food Science and Food Safety'', Vol. 5, 2006, p. 1–17.〕。 :RS1: 雑穀のように硬い組織に囲まれていることで消化酵素がでんぷんまで届かないタイプ :RS2: 十分に加熱されていない未糊化のでんぷんやアミロースの極めて多いでんぷんなど、でんぷんの粒子自体が消化されにくいタイプ :RS3: 冷やご飯や春雨のように一度加熱されて糊化したあと、冷めたり保存する過程で一部のでんぷんが再結晶して消化されにくい構造に変化したタイプ :RS4: 加工デンプンの一種で、でんぷんを高程度に化学修飾することで消化酵素が作用しにくくなったタイプ 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「レジスタントスターチ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Resistant starch 」があります。 スポンサード リンク
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