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耒部(らいぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では127番目に置かれる(6画の10番目、未集の10番目)。 「耒」字は農地を耕すため土をかき起こし草を刈る農具である鋤、あるいはその柄を意味する。『説文解字』は「木」で雑草を表す「丯」をすく様子に象るとする。 偏旁の意符としては農具や耕作に関することを示す。このとき左側の偏の位置に置かれる。 なお印刷書体(明朝体)において康熙字典は1画目を右から下に払う筆画とした。現在、日本の新字体・中国の新字形は、「耕」のように左から右への横画としている。ただし、日本の場合、常用漢字表内の「耕」、「耗」、「籍」(他の部首に属するが構成要素に耒を持つ)の3字のみの適用であり、表外字は康熙字典体に従う(部首字の「耒」も表外字である)。ちなみに人名用漢字には耒を含む漢字は2007年8月の時点では1字も無い。JIS X 0208では、耒を含む漢字は常用漢字の3字を除いて全て第2水準に属しており、1983年の改訂で字形変更の対象となったものは1字も無く、使用頻度も高くないので示偏や之繞のような混乱はあまり起きていない。なお台湾の国字標準字体・香港の常用字字形表は康熙字典に従い、右から左の払いである。 また、現在正式な使い方ではないが、「来」の略字に「耒」が使われることはよくある(日本の戦前における常用漢字表に載った事もある)。この場合普通は一画目は横棒の形を使う。「来」または「來」を構成要素に持つ字も「来」または「來」の部分を「耒」に置換えることがある。(例:(莱)→草冠に耒) == 部首の通称 == *日本:すきへん・らいすき *韓国:(jaenggi roe bu、すきの耒部)・(jaenggi roe bu、すきの耒偏) *英米:Radical plow 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「耒部」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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