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『聖なる狂気』(原題:''The Passion of Darkly Noon'')は、1995年にフィリップ・リドリー脚本・監督で製作されたサイコ・スリラー映画である。 == 概要 == イギリス人である監督・脚本のフィリップ・リドリーは、視覚芸術のアーティスト・小説家・劇作家としても知られており、1990年のイギリス映画『ザ・クレイズ/冷血の絆』の脚本を担当後、同年に監督・脚本を手がけた『柔らかい殻』で、ストックホルム映画祭最高賞など11の国際賞を受賞。監督2作目の本作『聖なる狂気』でも、ポルト映画祭監督賞を受賞した。 『柔らかい殻』のキャメロン役に続いて、本作で口のきけない大工のクレイを演じたヴィゴ・モーテンセンは、役柄に徹するために、イギリスでの撮影期間中は終日、口をきかずに通したという〔Flaunt magazine(USA)2002年39号・by Liane Bonin〕。 == あらすじ == これは、深い森の奥に建つ小さな家での、12日間の惨劇である。この家には、口のきけない若い大工のクレイと、美しい恋人キャリーが二人きりで暮らしていた。 1日目。葬儀社の従業員ジュードは、クレイに注文した棺桶を受け取りに行く途中、森の道で衰弱した青年を救助し、クレイの家に担ぎ込んだ。 2日目に目覚めた青年は、ダークリー・ヌーン(薄暗き真昼)と名乗った。ダークリーという不吉な名は、両親が聖書から選んだという。聖書のみを狂的に信じるカルト教徒の両親は、近隣の人々と激しく対立していたと語るダークリー。両親は、人々による襲撃で射殺され、一人だけ逃げ延びたダークリーは、何日も歩き続けた末に、この森に迷い込んだと言う。 ダークリーに同情したキャリーは、彼を家族として迎えたいと、クレイを説得した。6日目から、クレイの大工仕事を手伝い始めるダークリー。たが、両親の厳格な教えだけを信じて成長したダークリーにとって、魅惑的で無防備なキャリーの言動は、文字通り未知の衝撃だった。愛し合うクレイとキャリーの姿を覗き見ては、悶々とし、キャリーへの愛欲に苦しむダークリー。 8日目。一晩中、森をさ迷い歩き、朝を迎えたダークリーは、ロキシーという女性と出会った。トレーラーハウスで愛犬と暮らすロキシーは、実はクレイの母親で、「キャリーに夫を呪い殺され、息子も家も奪われた」「キャリーは魔女だ」とダークリーに恨み言を並べ立てた。ロキシーはキャリーへの憎しみから、同じ森の中に住み、嫌がらせを続けていたのだ。 ダークリーにとって、魔女は罪深く、許し難い存在である。だが、キャリー本人に問い質すと、クレイの父親はキャリーをレイプしようとして、心臓発作で死んだと言う。クレイの父親に非があるならば、キャリーに横恋慕し、覗き見ている自分はどうなのか。混乱したダークリーは、痛みによって欲情を抑え付けようと、胸に有刺鉄線を巻きつけ、血まみれの身体を衣服で覆い隠した。一方で、キャリーが魔女である確証を求めるダークリー。しかし、11日目、キャリーとクレイに胸の有刺鉄線を目撃されたダークリーは、家から出て行くよう言い渡されてしまう。 12日目。孤独なロキシーは、唯一の家族である愛犬に死なれ、夜のうちにライフル自殺を遂げていた。遺体を発見したダークリーの前に、体中に銃創のある両親の幻が現れた。「魔女の言葉を信じるな。お前に罪はない」「罪を犯した者を殺せ」とダークリーに冷たく微笑みかける両親。「ハレルヤ」と応えたダークリーの目は、狂気に支配されていた。 最後の12日目の夜。身体を真っ赤に塗りたくったダークリーは、クレイの家を襲撃した。キャリーを守ろうとして重傷を負い、屋外に投げ出されるクレイ。炎に包まれる家の中で、キャリーを追い詰めるダークリー。だが、キャリーの「愛してる」の一言で、動きが止まった。そこへ駆けつけたジュードのライフル弾が、ダークリーの右胸を貫いた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「聖なる狂気」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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