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登塔者聖シメオン教会（とうとうしゃせいシメオンきょうかい、, ' ）は、5 世紀までさかのぼる、現存する最も古いビザンティン教会の1つであり、シリアの都市アレッポの西36キロメートルに位置する。古代都市アンティオキアに隣接した廃墟の町 Telanissos を本拠とし、教会は、高名な隠修士（隠遁修道士）である登塔者聖シメオンの柱の場所に建てられた。一般に、カラート・サマーン（, ' ）「シメオンの城」、または、ディル・サマーン（, ' ）「シメオンの修道院」の名で知られる。 ==歴史== 聖シメオンは、西暦390年頃、シリアとキリキア（トルコ）の境〔 〕、アマヌス山脈（）の村で生まれた。シメオンはこの地で修道院に入ったが、間もなく、隠修士として単独での信仰生活を求めようと決意した。しばらく洞窟の中で暮らした後、より厳しい隔絶を果たすため、423年に低い柱の上に登り、その後、遂には高さ約18メートル（60フィート）にもなる柱の先端に身を置いた〔。やがて、一日に二度される説教を聴こうと、至る所から来た数多くの人を引きつけた。 36年後の459年〔、聖シメオンは柱の上で亡くなった。シメオンの体は、7人の司教と数百人の兵士によってアンティオキアまで厳かに送られ、それに数多くの信奉者が付き添った。アンティオキアのシメオンの墓、それに人生最後の36年を過ごしたそそり立つ柱も、重要な巡礼地となった。 わずか10数年（475年）のうち、シメオンを讃える広大な霊廟がこの地に建てられた。建築物は有名な柱が立つ中央の八角形の辺から放射状に広がり、4つのバシリカ聖堂により構成された。 5,000平方メートルの敷地面積はコンスタンティノープルのハギア・ソフィア大聖堂とほぼ同じであった。しかし、ハギア・ソフィアとは大きく異なり、聖シメオン教会は、最も近い都市から60キロメートル離れた荒涼とした山の上に置かれた。だが、教会は孤立したものではなく、修道院と、2つのより小さい教会、およびいくつかの大きな宿泊所を含んだ、壁に囲まれた巨大な複合施設の一部であった。 イスラム教徒がアレッポを637年に征服すると、この地はイスラム帝国と東ローマ帝国の境界の係争地となり、その後のウマイヤ朝やアッバース朝は教会を要塞化した。1164年にザンギー朝のヌールッディーンがこの地を支配した際に教会は破壊された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』 ■ウィキペディアで「聖シメオン教会」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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