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聖書信仰(せいしょしんこう)とは、キリスト教神学において、聖書を誤りない神のことばと信じる信仰、および、これを信じるクリスチャン、キリスト教会、教派を表す用語である。 ==歴史== 聖書信仰はその見解を採る教派・信徒により、イエス・キリストの聖書観であったとされる〔尾山令仁『聖書の教理』羊群社〕〔尾山令仁『クリスチャンの和解と一致』地引網出版 ISBN 4901634143〕。根拠として次の聖句が挙げられる。 聖書信仰は古プリンストン神学(旧プリンストン学派)のチャールズ・ホッジ(1797-1878)やウォーフィールド(1851-1921)によって聖書的、神学的に展開された〔『キリスト教神学入門』ISBN 4764272032〕〔岡田稔『岡田稔著作集』いのちのことば社〕〔『聖書と信仰』常葉隆興〕〔『リフォームド神学事典』いのちのことば社〕。 ウォーフィールドは、使徒パウロの第二テモテへの手紙3章16節の「聖書はすべて」「神の霊感による」から、神の霊感は聖書全体に及ぶと主張した〔『現代福音主義神学』ISBN 4264020492〕〔ウォーフィールド『聖書の霊感と権威』日本カルヴィニスト協会〕 。この信仰はオールド・プリンストンの流れにある日本キリスト改革派教会の創立者、常葉隆興、岡田稔らジョン・グレッサム・メイチェンに師事した教職者によって日本に伝えられた〔日本福音同盟『地に住み、誠実を』p.44 いのちのことば社 〕。また、日本にやってきた初期の宣教師たちは聖書信仰であった〔尾形守『日韓教会成長比較-文化とキリスト教史』いのちのことば社 ISBN 4938858037〕。ホーリネス派は1924年、東洋宣教会聖書学院にて聖書大会を開催し、高等批評に対して聖書信仰を主張した〔『聖書信仰の叫び(聖書大会講演集)』東洋宣教会出版部〕。1933年、日本ホーリネス教会、日本ナザレン教会、自由メソヂスト教会は聖書信仰の普及のために、聖書信仰連盟を結成し、中田重治が理事長となる〔『中田重治傳』中田重治傳刊行会p.451-455〕〔第5回日本伝道会議『日本開国とプロテスタント宣教150年』いのちのことば社〕。 1970年代までこの立場は、聖書無謬説と呼ばれていたが、アメリカ合衆国フラー神学大学の中で、救いに関する宗教的な領域についてのみ誤りがないとし、歴史や科学に関しては聖書に誤りがあるとする「限定無誤説」が登場してきた〔聖書同盟『びぶりか』〕。 フラーの創立者でクリスチャニティ・トゥディ編集長のハロルド・リンゼルは、限定無誤説に反対して聖書の無誤性を擁護する『聖書のための戦い』を出版し、アメリカで議論が巻き起こった。この議論から1977年、聖書の無誤性に関するシカゴ声明が発表された。これを受けて日本プロテスタント聖書信仰同盟(JPC)は1987年に聖書の権威に関する宣言を発表し、聖書を信仰的な領域と、歴史的、科学的領域に、あえてわけることはできず、聖書は信仰の領域だけではなく、歴史的、社会科学的なものも含むすべてにおいて誤りがないと確認した〔『日本における福音派の歴史』ISBN 4264018269〕。 日本福音同盟初代理事長の泉田昭は述べる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「聖書信仰」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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