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聖書無謬説(せいしょむびゅうせつ、英語:Biblical infallibility)は、逐語無謬説(ちくごむびゅうせつ)、無誤無謬説、あるいは、逐語的無謬説などとも表現され、「聖書」は無謬である(誤りがない)ことを絶対的要件とする前提。キリスト教関連用語としては、神学者、聖書学者、キリスト信仰者が用いる用語。神学書の中では議論があり、専門用語であると理解されている。この用語は、キリスト者が「聖書」をどのように信仰の中で、あるいは神学、あるいは聖書学のなかで位置づけるかにも大きく関連する教理の基本にかかわる教説であり、また聖書の読み方の基本的な姿勢を規定している用語でもある。 ==教理== 聖書正典としての聖書を第一義的にすることを教理とするキリスト教派、教会が主張するキリスト教関連用語であることを前提として説明する。 本来、「無誤」と言う語にしても「無謬」と言う語にしても「誤りがない」ことを表現する同義語であるが、聖書に性質に関しての論議が進むにつれ、フラー神学校の論者ダニエル・フラーらは、次のようなニュアンスを付して、これらの語を区別するようになった。〔『びぶりか』〕〔『現代福音主義神学』p.240〕 *「無謬」:教理や道徳に関する聖書の言及において、誤って導くことがないこと。 *「無誤」:聖書の歴史的、科学的言及において、誤った内容のないこと。 上記のように、用語間にその意味の差異を設けえた上で、ある人は「聖書に誤りがない」と言うとき、前者のみを主張し、ある人は、双方を含めて主張するという事態が生じた。そして、聖書の「無謬」性のみを主張する立場を、「部分的無誤性」''Limited Inerrancy''の支持者、そして、双方、すなわち「無謬」「無誤」性を共に受け入れる立場を、「全的無誤性」の支持者と表現するに到った、と言うのが一般的な理解である。しかし、様々な著作におけるこれらの「無誤」「無謬」の定義は多様で、注意深く読むことが求められている。そもそも二つの概念を分離して論じること自体に無理があることから、聖書の無誤性に関するシカゴ声明は「全的無誤性」を支持する立場からの声明となっている。シカゴ声明は無誤性の立場をとりつつ、無謬性と無誤性は対立しないとしている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「聖書無謬説」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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