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聖金口イオアン聖体礼儀(せいきんこうイオアンせいたいれいぎ、, , )は、正教会における聖体礼儀の種類のひとつ。日本正教会による訳語。金口イオアン聖体礼儀・金口イオアンの聖体礼儀・金口聖体礼儀等とも表記される。 なお、一般に見受けられる『聖ヨハネ・クリュソストモスの典礼』『聖ヨハネス・クリソストムスの典礼』等といった表記は誤訳である〔出典:「聖体礼儀」「奉神礼」等の正教会の語彙II&誤訳例 〕(後述)。 4世紀のキリスト教の聖人、金口イオアン(:イオアンニス オ フリソストモス〔現代のギリシャ正教会にも関連するものであるため、現代ギリシャ語転写を本項では採用。古典再建音ではイオーアンネース・ホ・クリュソストモス。フリソストモスとは「金の口を持った」の意であり、これを日本正教会では「金口」と訳す。〕)によって編纂された聖体礼儀であるためにこの名がある。 == 概要 == 聖体礼儀は、機密(秘蹟)の一つである、聖体機密を中心にする儀礼・礼儀である。この礼儀において、正教会の信徒はハリストス(キリストのギリシャ語読み)の聖体・尊血(そんけつ)に聖変化したパンと葡萄酒を、感謝のうちに領食(りょうしょく)する。 〔参考文献・引用元:イラリオン・アルフェエフ著、ニコライ高松光一訳『信仰の機密』東京復活大聖堂教会(ニコライ堂) 2004年、135頁~137頁〕長司祭ゲオルギイ・フロロフスキイは「ハリストス教(キリスト教のギリシャ語転写)とは聖体礼儀の宗教である。また教会とは第一に奉神礼を行う集りである。奉神礼を第一とし、教えと要理を第二とする。」と述べている。またパーヴェル・フロレンスキイは、「真の正教教理学は奉神礼の教理上の考えを系統化したものでなければならない」との見解を示している。このように、正教会において奉神礼と教理とは密接な繋がりがあるものと捉えられており、聖体礼儀は正教会の根幹を成す奉神礼と捉えられている。 この聖体礼儀の一つの形式種別が、聖金口イオアン(聖ヨハネ・クリュソストモス)によって編纂された聖金口イオアン聖体礼儀である。ただし、聖金口イオアン聖体礼儀も歴史的に発展の歴史を有しており、金口イオアンが生きていた4世紀末から5世紀初頭にかけての形式を全てそのまま保存してきた訳では無い〔参照:聖体礼儀の歴史的発展 〕。 聖体礼儀の形式の種類としては他に聖大ワシリイ聖体礼儀、先備聖体礼儀などがある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「聖金口イオアン聖体礼儀」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Divine Liturgy of St. John Chrysostom 」があります。 スポンサード リンク
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