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聞きなし : ウィキペディア日本語版
聞きなし[ききなし]

聞きなし聞き做し(ききなし)は、動物の鳴き声、主にのさえずりを人間の言葉に、時には意味のある言語の言葉やフレーズに当てはめて憶えやすくしたもの。
意味のある言葉を当てはめる場合もあるが、広義には人間の言葉の発音に置き換えたものを指す。人以外の動物の発音器官は人間の言語のような母音や子音の区別できる音を発しない。しかしこれを人間が聞き取るときに、ある程度無意識に人間の出せるような音に置き換えて解釈するのが普通である。また、その表現は言語ごとにある程度決まり、また慣習的に一定の型にはまる。たとえばイヌの吠え声は日本では「ワン」と聞き取る。また、この声はイヌを代表するものとして扱われ、幼児語は往々に鳴き声をたどる(わんわん)。
つまり、言語が異なればその聞きなしも異なったものとなる。たとえばイヌの声は英語では「Bow wow」である。また、歴史的にも変化し、犬の鳴き声は平安時代は「びょうびょう」と表現されていた。
== 概要 ==
「聞きなし」という用語を初めて用いたのは、鳥類研究家の川口孫治郎の著書『飛騨の鳥』(1921年)と『続 飛騨の鳥』(1922年)とされている。昔話や民間に伝わる聞きなしを文献として初めて記録したのが同書である。同じ動物でも地域によって異なる聞きなしが伝承されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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