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(n) listening instrument =========================== ・ 聴音 : [ちょうおん] (n) hearing ・ 聴音機 : [ちょうおんき] (n) listening instrument ・ 音 : [おと, ね] 1. (n,n-suf) sound 2. note ・ 機 : [き, はた] (n) loom
聴音機(ちょうおんき)とは、空気中・水中・地中などの音波を聞き取る装置のことである。この項目では聴音装置のうち、空中聴音機について説明する。空中聴音機は夜間、または霧、雲などの気象条件が悪く、目視によって航空機を特定できない状況下で使用された。 == 概要 == 空中聴音機では音響探知が用いられる。音響探知とは、探知するべき対象の、距離と方向を測定するために、音響を用いる技術と科学である。探知は能動的または受動的に行うことができ、気体(例としては空気)、液体(例としては水)、また固体(例としては地中)などが探知場所となる。 * 能動型音響探知には、音響の反射を作り出すために音波を発振することも含まれる。反射音は、問題とされている対象の位置を決定するために分析される。 * 受動型音響探知には、探知するべき対象によって発振されている音や振動を探しだすことも含まれる。音響は、対象の位置を特定するために分析される。 これらの技術は水中で使用され、ソナーとして広く知られている。パッシブソナーとアクティブソナーは、両方とも広汎に使用されている。 音響反射鏡と音響反射板は、マイクを使用するときには受動型音響探知方式を用いる。しかしこれは、スピーカーに用いる際には能動型探知方式を意味する。通常、探知には複数の機材が使用される。探知はいくつかの聴音機間で測定し、三角測量される。 空中にある対象の音響探知は第一次世界大戦の中期〔''How Far Off Is That German Gun? How 63 German guns were located by sound waves alone in a single day'', Popular Science monthly, December 1918, page 39, Scanned by Google Books: http://books.google.com/books?id=EikDAAAAMBAJ&pg=PA39 〕から行われ、第二次世界大戦の初期まで用いられた。空中聴音機は航空機を受動的に探知する機材であり、エンジンの騒音を探り出すものだった。空中聴音機はレーダーの導入により、第二次世界大戦の以前から中期にかけて時代遅れになっていった。レーダーは迎撃用としてはるかに効率的だった。音響探知には、曲がり角や丘を越えて探知可能な点に有利さがある。 日本軍の使用した空中聴音機には九五式大空中聴音機、九〇式大空中聴音機、九〇式小空中聴音機がある。これらが配備される以前には反射鏡型空中聴音機が導入されており、1930年(昭和5年)まで用いられた。空中聴音機は主として、要地防空の際に、対空照明の諸元測定、ならびに対空警戒用に用いるものとされた。これらの聴音機の精度は、固定音源に対し、方向と高低の誤差が約一度におさまるというものだった。聴音距離は九五式大空中聴音機で約8kmが限度だった。 レーダーの実用化、配備の遅れから、日本軍では終戦時にも高射部隊に相当数が配備されていた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「聴音機」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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