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肥後もっこす : ミニ英和和英辞書
肥後もっこす[ひごもっこす]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [こえ]
 【名詞】 1. manure 2. night soil 3. dung 4. fertiliser 5. fertilizer 
: [のち]
  1. (n,adj-no) afterwards 2. since then 3. in the future 

肥後もっこす : ウィキペディア日本語版
肥後もっこす[ひごもっこす]
肥後もっこす(ひごもっこす)は、熊本県県民性を表現した言葉〔日本博学倶楽部 『「県民性」なるほど雑学事典』 p.221〕〔武光誠 『県民性の日本地図』 pp.214,215〕。津軽じょっぱり、土佐いごっそうと共に、日本三大頑固のひとつに数えられる〔株式会社レッカ社『「日本三大」なるほど雑学事典』p.224〕。
== 概要 ==
純粋で正義感が強く、一度決めたら梃子でも動かないほど頑固で妥協しない男性的な性質を指す。それと相俟って、曲がったことを好まず駆け引きは苦手で、他者を説得する粘り強さに欠け、プライドや反骨精神も強いため、組織で活躍することは向いていないと言われる。
肥後の議論倒れ」という言葉は、議論好きで、それでいて自己主張が強いため議論がまとまらないことが多いことから生まれた言葉である〔name="takemitsu1"/>。このような、自説にこだわる頑迷さは「肥後褐色和牛(あかうし)」と称されることもある〔。『九州の精神的風土』の著者・高松光彦は、議論好きで自己主張が強く個人主義的であるという点においてドイツ人との強い類似性を指摘している〔。
明るく陽気で人情があるが、口下手であるため誤解されることも多々あるとされ、そういったこともあってか、一度信頼関係を築くとその後は決して裏切らないとされる〔。単に強情なだけでなく神経が細やかで細かい心配りができるため、九州男児の鑑だとする見解もある〔。
高松光彦は、「''熊本人は敦厚、懇篤なり''」で始まる肥後人批評を行った肥後出身の明治の言論人・佐々友房を取り上げ、自身の出身県の気質を客観的に分析・自認できるところに熊本人の本来の姿があると評している〔。同じく熊本県出身で東海大学の創設者である松前重義は、学生たちに「肥後もっこす」の精神を説いた。松前が死去した今も、大学独自の必修科目「現代文明論」にて「肥後もっこす」についての内容が講義されており、東海大学の精神となっている。
他に頑固な県民性として知られる高知の「いごっそう」が反権威主義であるのに対し、肥後もっこすは権威主義事大主義保守主義的である点が異なるとされる〔宮城音弥 『日本人の性格 - 県民性と歴史的人物』 p.71〕。また、『出身県でわかる人の性格 - 県民性の研究』の著者岩中祥史によれば、いごっそうほど日本人離れしておらず、他に頑固とされる佐賀県の気質ほど暗くないという〔岩中祥史 『出身県でわかる人の性格 - 県民性の研究』 pp.246,247,248〕。ただし、表現がストレート過ぎるため損をすることが多い点はいごっそうと共通していると述べている〔。
肥後もっこすが形成された要因としては、分裂質から生まれたものであるとの指摘や〔、武士道を重視した細川家支配による影響を指摘するもの〔などがある。
『熊本県人』の著者渡辺京二は、いわゆる「もっこす」と言われる人物は一般的な熊本県民から見ても相当変わり者であり、県民の中においてもそう多く存在しているわけではないとも指摘している〔渡辺京二 『熊本県人』pp.11,12,13〕。現代においては、熊本県のもう一つの県民性で「新しい物が好きな人」を指す「わさもん」の方が多く見られるという〔『地図に隠された「県民性」の歴史雑学-「お国柄の謎」に迫る!』 p.265〕。
「もっこす」が熊本県の県民性の代表格とされたのは戦後からであり、それ以前は「(人や世間などを)馬鹿にする」の意の「わまかし」がその代表であった〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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