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肥後六花(ひごろっか〔『熊本県大百科事典』、686頁。〕)は、肥後椿(ひごつばき)、肥後芍薬(ひごしゃくやく)、肥後花菖蒲(ひごはなしょうぶ)、肥後朝顔(ひごあさがお)、肥後菊(ひごぎく)、肥後山茶花(ひごさざんか)の6種の花の総称〔。 江戸時代から明治時代にかけて熊本藩士とその後裔によって育成されてきたものだが〔、肥後六花という名称自体は古くからあったものではなく〔、昭和30年代から40年代にかけて自然発生的に生まれ定着したものとみられる〔〔それ以前は、「肥後の銘花」として挙げられるものは4種であったり、十数種であったりしていた。1974年(昭和49年)には、朝日新聞の記事名に「肥後六花」の名が登場している。〕。肥後六花の共通の特徴としては、花芯(雄蕊)が見事なこと、花形が一重一文字咲きであること、花色の純粋なことの三点がある〔。熊本県と熊本市は、1972年(昭和47年)から2年かけて熊本城内に「肥後名花園」を設置している〔。 == 肥後椿(ひごつばき) == 一重咲きだが〔〔〔〔、半八重咲きの品種もある〔。雄蕊が「梅芯」で〔〔〔、花の中央部に満布する〔〔。この、梅芯をなす花糸の出来が最も重視される〔。雄蕊の基部は僅かに合着しているが〔、基部から花糸が分かれており〔〔、花糸が花の内側いっぱいに広がったものが優品とされる〔〔。花糸が均一にならず周囲に偏るものを「輪芯」というが、これは悪品とされる〔〔。花弁が平開し〔〔〔(稀に牡丹咲きもある〔)、花弁数は通常5枚から6枚〔。花色は紅、白、淡紅、絞り(錦)〔〔。花期は2月から4月〔〔。盆栽や庭木にする〔〔。品種数は約110品種〔。 肥後椿の起源ははっきりせず〔、ユキツバキとヤブツバキの交配とも言われるが定かではない〔。1829年(文政12年)の『文助筆記』では既に30品種の肥後椿が鉢植え培養法とともに記されている〔〔。現存する老樹から推定すると150年から200年以上の歴史があると考えられる〔。明治20年代に最盛期を迎え〔、皆花園、名花園が発行した『椿花銘鑑』には約120品種が記載されていたが〔、大正期に椿栽培が衰退し、戦争でも多くの品種が失われた〔。熊本市が1974年(昭和49年)に市民から公募した結果、肥後椿が熊本市の「市の花」に選ばれた〔。保存団体は、1958年(昭和33年)に結成された〔〔肥後椿協会(熊本県庁農政部果樹園芸課内)で、会員500名〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「肥後六花」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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