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消化管造影検査(しょうかかん・ぞうえい・けんさ)とは、造影剤を口や肛門、瘻孔から注入し、X線透視により形態を検査するもののこと。 == 上部消化管 == その開発経緯から「胃透視」(い・とうし)としばしば呼ばれる。他にも「上部消化管X線検査」「MDL」(ドイツ語のMagendurchleuchtung の略語)「X線二重造影」などと呼ばれる。英語ではUpper gastrointestinal seriesと呼ぶ。検査されるのは食道・胃・十二指腸である。 一般的にはブスコパン®などの鎮痙剤を注射した後、硫酸バリウムを服用しつつX線透視下で病変を探す。病変がないのならば、部位ごとに病変が無いことを示すX線写真を撮影する。バリウム少量→バリウム充満像を撮影し終えたら、発泡剤を服用し、気体(炭酸ガス)とバリウムによる二重造影を行う。くまなく透視下で確認した後、圧迫装置により圧迫しつつ透視を行う。 : 胃癌検診などで撮影画像数が決められている場合でも、病変が認められる場合には医師・診療放射線技師による追加撮影が行われている。 :: 上部消化管のX線二重造影は日本で開発された経緯があり、千葉医科大学の白壁彦夫や市川平三郎などがよく知られている。 :: 胃壁へのバリウムの付着をよくする(いわゆるバリウムの”のり”を良くする)には勢い良くバリウムをぶつけることがコツと指摘する書籍もある。〔市川平三郎: 胃X線読影を極める, 2001, p4〕また360度水平位での右回りを3回転を指摘する意見もある。〔有末太郎: 日本医事新報 No.4530, p88-89〕 :: 造影検査では生検はできないため、癌の確定診断は出来ない。胃透視で病変が疑われるときには、上部消化管内視鏡検査を施行する。 Image:UGIs early gastric ca.jpg|胃体部の早期胃癌(中央にIIa + IIc) Image:UGIs erosion.jpg|胃前庭部の多発タコイボ状びらん 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「消化管造影検査」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Gastrointestinal series 」があります。 スポンサード リンク
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