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胎土[たいど]
胎土(たいど;paste)とは、土器や陶磁器を製作する際にあたって原材料として使用された土、もしくは土器や陶磁器の主成分である土そのものをいう。 土器・陶磁器に使われる胎土は地域的な地質的特徴や地理的特徴を反映して様々な化学組成をもち、胎土に含まれる鉱物や諸成分を科学的性質によって分析することで、土器や陶磁器の産地を一定の精度で特定することができる(胎土分析)。土器や陶磁器は現地で生産されたものや近在や遠隔地に搬出されたもの、胎土のみが排出され遠隔地で作成されたものなど様々なものがあるが、胎土分析は土器や陶磁器の造形的特徴や加工技術などの外形的特徴のみならず、出土土層や伴出する遺構や他の遺物、数量的傾向や年次的変化など諸要素から総合的に判断し、より正確な編年が行われる。 胎土分析においては関東地方の須恵器のように肉眼で胎土の性格や産地が見分けられる場合もある。例えば、海綿骨針が焼成時に白色針状物質となって胎土中に浮かび上がるものは、埼玉県鳩山町を中心とする南比企窯跡群のものであるといったようにである。 たいと
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「胎土」の詳細全文を読む
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