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EEG =========================== ・ 脳 : [のう] brain, cesebral, encephalon, memory ・ 図 : [ず] 1. (n,n-suf) figure (e.g., Fig 1) 2. drawing 3. picture 4. illustration
脳波(のうは、Electroencephalogram:EEG)は、ヒト・動物の脳から生じる電気活動を、頭皮上、蝶形骨底、鼓膜、脳表、脳深部などに置いた電極で記録したものである。英語のElectroencephalogramの忠実な訳語として、脳電図、EEGという呼び方もあり、中国語ではこちらの表現法を取っている。本来は、脳波図と呼ぶべきであるが、一般的には「脳波」と簡略化して呼ばれることが多い。脳波を測定、記録する装置を脳波計(Electroencephalograph:EEG)と呼び、それを用いた脳波検査(electroencephalography:EEG)は、医療での臨床検査として、また医学、生理学、心理学、工学領域での研究方法として用いられる。検査方法、検査機械、検査結果のどれも略語はEEGとなるので、使い分けに注意が必要である。 個々の神経細胞の発火を観察する単一細胞電極とは異なり、電極近傍あるいは遠隔部の神経細胞集団の電気活動の総和を観察する(少数の例外を除く)。 近縁のものに、神経細胞の電気活動に伴って生じる磁場を観察する脳磁図(のうじず、Magnetoencephalogram:MEG)がある。 ==脳波の歴史== *1875年 イギリスの科学者リチャード・カートン (:en:Richard Caton) が動物の生体脳に電気現象がみられることを報告。 *1929年 ドイツの精神科医ハンス・ベルガーによるヒトでの初めての報告。 *1935年 エドガー・エイドリアンがより正確な報告を行い、アルファ波を「ベルガーリズム」と命名。 *1936年 東北帝国大学助教授の松平正壽が脳波増幅器を試作。その後1943年までに北海道帝国大学、東京帝国大学で製作された。 *1942年 名古屋帝国大学教授の勝沼精蔵が「脳波」という呼び方を提案。 *1947年 「脳波研究委員会」(委員長・本川弘一東北大学教授)が発足。 *1951年 三栄測器が国産初の脳波計を商品化。日本大学文理学部に納入されペットネームは「木製号」で同大学の山岡淳(現在、日本大学名誉教授)により心理学の研究に使用された。現在、山岡淳日本大学名誉教授の寄贈により印旛医科器械歴史資料館所蔵。 *1958年 JIS規格 「脳波計」(JIS T1203) 発効。 *1992年 アメリカとドイツで脳波モニターの開発。 *最近の流れ *多チャンネル化 *コンピュータの進歩により双極子追跡法など様々な解析が可能に。 == 脳波の観察・解析 == 波形を直接記録するものと、波形に何らかの加工を行って解析する方の2つに分けられる。 *直接記録する方法はしばしば臨床検査として用いられる。 背景脳波(基礎律動)や突発活動(てんかん波形など)を観察する。各種のてんかん、ナルコレプシー、変性疾患、代謝性疾患、神経系の感染症、脳器質的疾患、意識障害、睡眠障害、精神疾患などの診断の補助・状態把握などに用いられる。 *波形の加工の方法として、主なものに加算平均法、双極子推定法、周波数解析、コヒーレンス法、主成分分析、独立成分分析などがあり、一部は臨床でも用いられている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「脳波」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Electroencephalography 」があります。
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