|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 臨床 : [りんしょう] 【名詞】 1. clinical pathology ・ 動 : [どう] 【名詞】 1. motion 2. change 3. confusion ・ 動作 : [どうさ] 1. (n,vs) action 2. movements 3. motions 4. bearing 5. behaviour 6. behavior 7. manners ・ 作 : [さく] 1. (n,n-suf) a work 2. a harvest ・ 作法 : [さほう] 【名詞】 1. manners 2. etiquette 3. propriety ・ 法 : [ほう] 1. (n,n-suf) Act (law: the X Act)
臨床動作法(りんしょうどうさほう)とは、1960年代後半に、成瀬悟策によって提唱された一つの心理療法および心理学理論である。 1964年 - 1966年頃に、熊谷身体障害者更生相談所の小林茂と群馬大学の木村駿が、脳性マヒの青年に対して行った催眠暗示により、動かなかった手や腕が動いたという研究を成瀬が注目し、九州大学にて、大野博之と脳性マヒ児に対する催眠暗示の有効性を筋電図を用いて検証した。しかし、催眠から覚めると緊張が戻ってしまうため、ジェイコブソンの漸進弛緩法の考え方を取り入れて、自己弛緩の方法が考えだされた。これが「動作訓練」および「心理リハビリテイション」の始まりである。 リラクセーション その後、自己努力という概念が重要視され、弛緩(リラクセーション)訓練のみならず、適切な立位姿勢の保持ができるようにパターン訓練を取り入れたタテ系訓練が積極的に行われるようになり、この方法が自閉症・多動症児に効果があることが、筑波大学の今野義孝と大野清志によって確かめられ、さらに、統合失調症や認知症高齢者、さらにスポーツ選手のトレーニングにも取り入れられるようになり、心理療法として「動作療法」や「臨床動作法」として展開されている。 == 臨床動作法の基本的な理論 == * 「動作」とは「意図-努力-身体運動」というものから成り立っている。 * 「動作」は「主体」の活動である。 * しかし、「被動感」(動かされている感じ)として感じる動作も、「主動感」(自ら動かしている感じ)もその動作は主体による活動である。 * 脳性マヒの人がうまく動作ができないのは、「努力」の仕方が正しくないからであって、援助者(トレーナー)が被援助者(トレーニー)に「努力の仕方」を教えることにより、被援助者は主体的に動作の改善ができていく。 * 「努力の仕方」を訓練していく中で、援助者はスーパーバイザーの助言も取り入れて、「なぜこのような動作や姿勢になるのか」「被援助者はどういう努力をしてきているのか」ということを考え、被援助者の体験を分析していきながら、相手の主体に働きかけていく。
|