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clinical study =========================== ・ 臨床 : [りんしょう] 【名詞】 1. clinical pathology ・ 研究 : [けんきゅう] 1. (n,vs) study 2. research 3. investigation
臨床研究(りんしょうけんきゅう, Clinical research)とは医学研究の一領域。臨床医学における問題意識に立脚して臨床現場において行われる研究を指し、「基礎(医学)研究」「社会医学研究」と鼎を成す。 根拠に基づく医療(EBM)を実践する上で十分なエビデンスが見つからない場合、もしその疑問が臨床上重要なテーマであり、倫理上の問題がなく、資金的・人員的に実際に行える規模の研究であれば、臨床研究として掘り下げることができる。エビデンスは上から与えられるものではなく、むしろ日常臨床の中から自らエビデンスをつくりあげていこうとする姿勢こそが、EBM実践の中で重要なことのひとつである。 == 観察研究 == 研究を目的とした治療を行うのではなく、既に行われている治療の効果や、その予後を観察する研究デザイン。長期間かけて発症する疾患や、稀にしか見られない疾患も対象にすることができる。 要因と結果との相関の強さは定量的に測定できるが、因果関係を証明しようとする場合には、症例対照研究やコホート研究のように、要因と結果との関連の時間性を測定する研究デザインをとる必要がある。 ; 症例報告(case report) : 個別の症例の治療を経験した後に、教科書的な経過をたどらなかったもの、あるいは教科書的な治療を超える工夫を行ったものについて、今後の参考に資するために詳細を報告する。ごく稀に見る疾患の場合には今後の治療に直接参考になる他、未知の疾患を最初に報告するきっかけとなる。 ; 症例シリーズ報告(case series) : 単独または少数の施設にある疾患の患者が集まっている場合に、過去の治療内容や予後を集計して一覧化する。稀に見る疾患の場合などに、治療と効果や有害事象との相関関係の仮説を示唆できることがある。 ; 症例対照研究(case-control study) : 疾病やイベントを生じたグループと、生じなかったグループのそれぞれについて、投薬や有害物質への曝露などの背景因子の存在割合を調べて比較する。曝露と結果の関連の強さをオッズ比として定量的に評価でき、結果の発生確率が低いと仮定できる場合にはオッズ比を相対危険度の近似値として解釈することができる。 ; コホート研究(cohort study) : 異なる生活習慣・疾患・治療などを経験した複数の集団を一定期間追跡し、予め定められた疾患などのイベント発生割合を比較する。曝露と結果の関連の強さを相対危険度として定量的に評価できる。保険診療データなど大規模なデータにアクセスできる場合、発症に影響するさまざまな要因を列挙したり、その相互関係も洗い出したりことができる。 ; 横断研究 (cross sectional study) : ひとつの集団について要因と結果それぞれの存在割合を調査する。ある疾病の有病割合を求める際によく使われる。要因の有無と結果の有無に関連が認められれば、因果関係のヒントにはなるが、因果関係の時間性を調べていないので因果関係の証明まではできない。 ; 予後予測ルール(clinical prediction rule) : 患者の年齢性別や基礎疾患、検査データなど、コホート研究の成果を利用して疾患の予後予測のモデルを作成する。多くは「重症度スコア」の形式で発表される。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「臨床研究」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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