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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 自己 : [じこ] 【名詞】 1. self 2. oneself ・ 己 : [き, つちのと] 【名詞】 1. 6th in rank 2. sixth sign of the Chinese calendar ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: 自己エネルギー(じこエネルギー、self-energy)とは、粒子が自分自身の作り出す場との相互作用によって生じるエネルギーのことである。 場の量子論における自己エネルギーは、粒子が自ら仮想粒子を放出し吸収する過程、及び、その過程により増加する粒子の質量エネルギーである。量子電磁力学においては、電子や陽電子のようなフェルミ粒子が自ら光子を放出し吸収することで、フェルミ粒子の質量が増加する過程を表す。光子やグルーオンのようなゲージ粒子、更には中間子のようなボーズ粒子の場合も自己エネルギーは定義でき、これらは一般に真空偏極と呼ばれる。 ==計算例== ====自己エネルギー==== 量子電磁力学(QED)におけるフェルミ粒子の自己エネルギーを計算するために、四元運動量を持つフェルミ粒子が光子を放出し、吸収する過程を考える。 自己エネルギー は、1粒子既約な(1つの伝播関数を切断して2つ以上に分離できないような)全てのダイアグラムを足し上げたものとして定義される。 : = 上式の高次の項には2ループ以上のループを含む1粒子既約なダイアグラムが存在する。また、便宜的にダイアグラムにはループの両端に実線が引かれているが、自己エネルギーとして定義されているのは実線+波線のループ部分のみである。ファインマンルールを用いて1ループ積分を書き下すと、入射するフェルミ粒子の運動量をp、仮想光子の運動量をkとして : となる。この式は仮想光子の運動量kについての積分であるので、フェルミ粒子の運動量pのみを変数とする関数となっている。さらにこの積分は、分子がd4k、分母がk3に比例するから、kについての1次発散を含むことが分かる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「自己エネルギー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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