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エルミート作用素(エルミートさようそ、''Hermitian operator'', ''Hermitian'')または自己共役作用素(じこきょうやくさようそ、''self adjoint operator'')は、複素ヒルベルト空間上の線形作用素で、その共役作用素が自分自身に一致するようなもののことである。物理学ではエルミート演算子とも呼ばれる。エルミートという名称は、フランス人数学者シャルル・エルミートに因む。 == 定義 == エルミート内積〈•, •〉を備えた複素ヒルベルト空間 ''H'' 上の有界線型作用素 ''h'' が : (for any ξ, η ∈ ''H'') を満たすとき、''h'' は内積〈•, •〉に関するエルミート作用素あるいは自己共役作用素と呼ばれる。 無限次元ヒルベルト空間 ''H'' の稠密な部分空間 ''D'' 上で定義された非有界な線形作用素 ''h'' は、 : ξ, η ∈ ''D'' について、 が成立しているときに対称作用素 (symmetric operator) と呼ばれる。このような対称作用素 ''h'' についてさらに、 : = ''D'' が成立しているときに ''h'' は自己共役 (''self-adjoint'') であるといわれる。自己共役というのは、一般に内積空間で : を満たす線型作用素 ψ * を ψ の内積〈•, •〉に関する共役 (あるいは随伴, ''adjoint'')と呼ぶことに由来する。つまり、自分自身が自分の共役であるという意味である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エルミート作用素」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Self-adjoint operator 」があります。 スポンサード リンク
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