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自然言語理解(しぜんげんごりかい、)は人工知能の自然言語処理の一分野であり、コンピュータに自然言語を理解(読解)または意図を抽出させるという試みである。 ニュース収集、テキスト分類、音声アクティベーション、アーカイブなどの大規模コンテンツ解析といった様々な応用があるため、商業化の面でも関心が強い分野である。 == 歴史 == 世界初の自然言語理解の試みとしては、1964年、MITのが博士課程の研究の一環として開発したプログラムがある〔American Association for Artificial Intelligence ''Brief History of AI'' 〕〔Daniel G. Bobrow's PhD Thesis Natural Language Input for a Computer Problem Solving System .〕〔''Machines who think'' by Pamela McCorduck 2004 ISBN 1-56881-205-1 page 286〕〔Russell, Stuart J.; Norvig, Peter (2003), ''Artificial Intelligence: A Modern Approach'' Prentice Hall, ISBN 0-13-790395-2, http://aima.cs.berkeley.edu/ , p. 19〕〔''Computer Science Logo Style: Beyond programming'' by Brian Harvey 1997 ISBN 0-262-58150-7 page 278〕。ジョン・マッカーシーが人工知能 (artificial intelligence) という呼称を生み出したのは、ボブロウが博士論文 ''Natural Language Input for a Computer Problem Solving System'' を書く8年前のことである。ボブロウの論文は、単純な英語で書かれた代数学の文章問題を入力として、それを理解して解くプログラムを示したものである。 翌1965年、同じくMITのジョセフ・ワイゼンバウムがセラピストを装って英語で人間と対話するプログラムELIZAを書いた。ELIZAは単純な構文解析とキーワードの決まり文句への置換で成り立っており、ワイゼンバウムは実世界についての知識データベースをプログラムに持たせるのを避け、豊富な語彙目録を与えるのを避けた。子供だましのプロジェクトとしては驚くほどの人気となり、例えば最近のAsk.comなどで使われていた商用システムの祖先となった〔Weizenbaum, Joseph (1976). ''Computer power and human reason: from judgment to calculation'' W. H. Freeman and Company. ISBN 0-7167-0463-3 pages 188-189〕。 1969年、スタンフォード大学のロジャー・シャンクが自然言語理解のためのCD理論を提唱〔Roger Schank, 1969, ''A conceptual dependency parser for natural language'' Proceedings of the 1969 conference on Computational linguistics, Sång-Säby, Sweden, pages 1-3〕。このモデルは言語学者の研究成果を踏まえたものであり、イェール大学でシャンクの指導を受けたをはじめとする学生らがこれを応用した。 1970年、ウィリアム・A・ウッドが自然言語入力を表現する (ATN) を考案〔Woods, William A (1970). "Transition Network Grammars for Natural Language Analysis ". Communications of the ACM 13 (10): 591–606 〕。ATNは句構造規則の代わりに同等の有限オートマトンを使い、それを再帰的に呼び出している。ATNのより一般的な形式を "generalized ATN" と呼び、その後何年もつかわれ続けた。 1971年、テリー・ウィノグラードはMITでの博士論文のためにSHRDLUを書き上げた。SHRDLUは、積み木で構成される限定的な世界について単純な英語の文を理解でき、それに従ってロボットアームで積み木を操作できる。SHRDLUのデモンストレーション成功により、その後しばらくそういった研究が続けられた〔''Artificial intelligence: critical concepts'', Volume 1 by Ronald Chrisley, Sander Begeer 2000 ISBN 0-415-19332-X page 89〕〔Terry Winograd's SHRDLU page at Stanford SHRDLU 〕。ウィノグラード自身も著書 ''Language as a Cognitive Process'' を出版し、この分野に大きな影響を与え続けた〔Winograd, Terry (1983), ''Language as a Cognitive Process'', Addison–Wesley, Reading, MA.〕。なお、後にウィノグラードはスタンフォード大学でGoogle創業者の1人となるラリー・ペイジを指導した。 1970年代から1980年代にかけて、SRIインターナショナルの自然言語処理グループが、この分野の研究開発を続けている。そこから商業化の試みもいくつかなされている。例えば、SRI出身のは1982年にシマンテックを創業したが、当初はパーソナルコンピュータからデータベースへのクエリを自然言語インタフェースで行うシステムを開発していた。しかし、マウスを使ったGUIが登場したため、シマンテックの方向性を変えることになった。同じころ他にも自然言語理解の成果を商業化する試みがなされており、Larry R. Harris の創業した Artificial Intelligence Corporation やロジャー・シャンクが教え子らと創業した Cognitive Systems がある〔Larry R. Harris, ''Research at the Artificial Intelligence corp.'' ACM SIGART Bulletin, issue 79, January 1982 〕〔''Inside case-based reasoning'' by Christopher K. Riesbeck, Roger C. Schank 1989 ISBN 0-89859-767-6 page xiii〕。1983年、Michael Dyer はイェール大学でBORISシステムを開発。ロジャー・シャンクと W. G. Lehnart の行った研究と類似点がある〔''In Depth Understanding: A Model of Integrated Process for Narrative Comprehension.''. Michael g. Dyer. MIT Press. ISBN 0-262-04073-5〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「自然言語理解」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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