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自臭症 : ウィキペディア日本語版
自臭症[じしゅうしょう]

自臭症(じしゅうしょう)とは、周りから臭いと思われていると思い込む。自己臭症(じこしゅうしょう)または自己臭恐怖症(じこしゅうきょうふしょう)とも呼ばれる。嗅覚幻覚が出る幻嗅の一種である。精神医学における診断名ではない。
精神障害の診断と統計マニュアル』第4版には、診断基準ではないが対人恐怖症の特徴が記され、外見、臭い、表情、しぐさなどが他人を不快にするのではという恐怖であり、社会恐怖と似ているとしている〔アメリカ精神医学会、(翻訳)高橋三郎、大野裕、染谷俊幸『DSM-IV精神疾患の診断・統計マニュアル』医学書院、1996年初版。p.811.〕。
== 原因 ==
病前性格として、几帳面、潔癖などが挙げられる。周囲の人に口臭や体臭などを指摘されることで、本来であれば取るに足らない行動も自身からの臭いによるものであると思い込んでしまうために発症する。
また、完璧、完全志向が強い人ほどこの症状に陥り易い。本来、体臭、口臭は少なからず誰にでもあるものだが、自臭症の人はこれを誇大解釈してしまい、少しの臭いも許せなくなる。
また心の病として、本症状は身体醜形障害うつ病を併発することもある。つまりは、これらを包括的に強迫性障害の1類型と捉える事ができる。
他方、実際に強い体臭、口臭で悩んでいる人は、この症状に該当しない。あくまで実際の臭いよりもまして心理的要素、苦悩が強いのが本症の特徴である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「自臭症」の詳細全文を読む




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