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自衛艦旗 : ミニ英和和英辞書
自衛艦旗[じえいかん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

自衛 : [じえい]
  1. (n,vs) self-defense 2. self-defence 
: [かん]
  1. (n,n-suf) warship 
: [はた]
 【名詞】 1. flag 

自衛艦旗 ( リダイレクト:軍艦旗#日本の軍艦旗・自衛艦旗 ) : ウィキペディア日本語版
軍艦旗[ぐんかんき]

軍艦旗(ぐんかんき)とは、海軍に所属する艦船であることを表章する為に掲揚する旗章である。英語では''Naval Ensign''(直訳すると「海軍の旗」)という。政府公船及び商船等は軍艦旗を掲揚しない。これによって、軍艦旗を掲げる船舶は、戦時国際法国際慣習法にある軍艦としての特権を受ける。陸軍空軍などにおける軍旗(連隊旗)に相当するが、国際慣習法上の扱いや位置付けは異なる。軍艦旗は戦闘時には戦闘旗として用いられる場合もある。また船の国籍を示す際に艦首部分に掲げる艦首旗国籍旗(かんしゅき・こくせきき、Naval Jack)に、軍艦旗とは別のデザインが定められている場合もある。
== 各国の軍艦旗 ==

=== 日本の軍艦旗・自衛艦旗 ===


1889年(明治22年)10月7日、海軍旗章条例により帝国海軍の軍艦旗として十六条旭日旗を意匠とする旗が定められた(大日本帝国海軍の旗章も参照)。なお、旭日旗(十六条旭日旗)自体は軍艦旗制定から遡ること19年前の1870年(明治3年)5月15日帝国陸軍太政官布告第355号において「陸軍御国旗1879年(明治12年)、「軍旗」に改称)」として、日本史上初めてこれを考案し定めていたものである。そのため帝国海軍の軍艦旗は、その遥か以前に考案・制定されていた帝国陸軍の軍旗(陸軍御国旗)を模倣したものにすぎない(旭日旗を参照)。しかしながら帝国陸軍の軍旗をそのままコピーするのではなく、旭日の日章位置が中央の軍旗に対して軍艦旗は旗竿側に寄るものとした。
以降十六条旭日旗は日本の軍艦旗として用いられたが、太平洋戦争敗戦によるポツダム宣言受諾後の海軍解体で軍艦旗は消滅する。その後、警備隊の創設に伴い、1952年(昭和27年)に「警備隊旗」(中央に赤色の桜花を配し、地は、青色の横縞7本及び同幅の白色横縞9本を描いたもの)が制定された。その後、議論を経て、1954年(昭和29年)6月に自衛隊法施行令(昭和29年政令第179号)により帝国海軍と同じ規格の「自衛艦旗」が制定された。自衛艦旗は自衛艦旗授与式により内閣総理大臣から交付され、除籍又は支援船に区分変更される際に返納されることとなっている。
軍艦旗は、このように帝国陸軍の軍旗(連隊旗)と同様に考えられている側面もあるが、陸上で部隊指揮官や司令部(特に連隊長や連帯本部)の所在地を示す軍旗とは異なり、国際法上の船舶の国籍を表示する機能が重要であることから扱いは異なっていた。帝国陸軍の軍旗は連隊の象徴として編成時に陸海軍の大元帥たる天皇から親授されるものであるため、再交付は原則として許されない。損傷したり老朽化しても修理をしないことが多いどころか、むしろ連隊の軍旗が酷く損傷していればいるほど、その連隊が数多の激戦を経験して積み上げてきた確固たる伝統の証として、内外ともに広く認証及び珍重されていた。そのため房だけになり、旗自体の識別が困難であり標識の体裁をなしていないものも珍しくなかった。これに対して軍艦旗は常時、風波に晒されるため損傷が激しく、あくまで消耗品として割り切られており艦内には常に複数枚の予備が備えられていた〔細谷 1988、15頁〕(破損した軍艦旗は軍需部で交換された)。これは常に鮮明な旗が掲げられることにより、海上でも不備なく国籍確認が行われることが重視されていたからである。しかしながらシンボルとしての軍艦旗は軍旗程ではなくとも尊崇される存在であり、艦艇の総員退艦・沈没時には軍艦旗降下を経て回収することが求められていた(「瑞鶴」等)。
帝国海軍では、長期出動で補充が出来なくなった場合、補修用生地(アルパカ)で信号員が縫製した〔。この作業のため、信号兵は航海学校教程で、軍艦旗および信号旗等の制作・補修の教練を受けていた〔。さらに高速で動き回る駆逐艦や潜航・浮上を繰り返す潜水艦の場合は消耗が激しいため、降雨時は手製軍艦旗で代用している〔大高 2010、39頁〕。通常、軍艦旗の管理は、国旗や信号旗類と共に信号部が担当。公式使用時のみ、御写真の棒持とともに内務科が担当する〔。軍艦旗には6種類(一幅半、二幅、三幅、四幅、六幅、八幅。一幅36cm)あり、艦種や式典によって掲揚する大きさが指定されていた〔細谷 1988、18頁。以下使用区分も同じ。〕。

なお帝国海軍の「戦闘旗」とは、各艦艇が戦闘の目的で出動する時、後部マストに掲揚した軍艦旗をさす〔細谷 1988、16頁〕。
また、これとは別に艦首旗(首艦旗・国籍旗)として日章旗国旗に同じ)を艦首に、港に停泊中のみ掲揚する。海上自衛隊では、主要艦船部隊以外の部隊(総監部、航空基地など)は単に「国旗」と称している。
陸上自衛隊自衛隊旗(八条旭日旗)と違い、海上自衛隊の自衛艦旗に関しては「国旗」と同様の扱いとされ、式典等で観閲台の前を通る際は観閲官(観閲官の指揮官旗含む)は自衛艦旗に対して敬礼を行う。

ファイル:海上自衛隊旗.jpg|てんりゅう艦尾に掲揚される自衛艦旗(麻製縫製。性質として皺になりやすいが、特有の光沢をもつ。)。
ファイル:JMSDF Flag.JPG|さわゆき艦尾に掲揚される自衛艦旗(ナイロン製染色。性質として劣化(強度・摩耗)に強く皺になりにくいため見栄えが良く、近年多用される。)。
ファイル:Back-shot of Suzunami.jpg|すずなみ艦尾に掲揚される自衛艦旗。
ファイル:JDS Hatakaze.jpg|はたかぜ艦首に掲揚される国旗。
ファイル:Naval ensign1.jpg|信号檣の檣頭に掲げられた軍艦旗は戦闘旗(battle ensign)として用いられる。
ファイル:Kure_6th_SNLF_1942.jpg|観兵式で使用される軍艦旗。



抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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