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パナギア()とは、ギリシャ語で「全き聖」を意味する、生神女マリヤ(聖母マリア)の称号の一つ。日本正教会では「至聖女」(しせいじょ)とも訳される〔至聖女(ΠΑΝΑΓΙΑーパナギィア) (長司祭長屋房夫によるページ)〕。 また、この称号に由来する名称を持つものとして、生神女マリヤのイコンのうち特定の種別のもの、正教会の主教が用いるペンダント状の装身具、聖体礼儀に用いられる特定のパンの名称、ギリシャのハルキディキ県やキプロスなどにある地名があり、この名を以て生神女マリアを記憶する正教会の聖堂(パナギア聖堂・至聖女聖堂)も多数存在する。 ==イコン== パナギアは、生神女の特定のイコンを指す事がある。このイコンにおいて生神女は、イコンを見る者に直接に相対し、ふつう、「オランテ」〔オランテ…両手を高く掲げる正教会の祈りの形を言う〕の形に完全に伸ばされた手の形で描かれ、胸には円形の中に子どもの姿のイイスス・ハリストス(イエス・キリストのギリシャ語読み)が描かれる〔Panagia 〕。この円形は象徴的に、藉身(せきしん…ハリストスが人性をとり降誕した事をいう)の時に、生神女の子宮の中にいるイイススを表現している。このイコンの型は、時々「プラティテラ」(、「広い」「広々とした」の意)と呼ばれる。宇宙の創造者(ハリストスのこと)が生神女の子宮に入ったことから、生神女マリアは詩的に「天より広きもの」〔訳語は日本正教会の祈祷文「恩寵を満ち被る者」による。〕()とも呼ばれる。また、この型のイコンはイザヤ書7章14節の降誕の預言に関連して「しるしの生神女」とも呼ばれる。このイコンはしばしば、正教会の聖堂のアプスに配置される〔St. Pauls Irvine 〕。 殆どのマリアのイコンと同様、(""、すなわち "神の母"の短縮形) の文字が、童貞女マリア〔生神女マリヤの別の称号〕の光背の、上部左右に描かれる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「パナギア」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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