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台中丸(たいちゅうまる、旧字体:臺中丸)は、1897年に進水した大阪商船所属の貨客船である。日露戦争中に日本海軍により仮装巡洋艦として徴用され、特務艦隊の旗艦を務めた。日露戦争終結後は商業航路へ戻ったが、太平洋戦争中の1944年4月に奄美大島沖でアメリカ海軍潜水艦の攻撃により沈没し、160人以上の民間人が死亡した(台中丸遭難事件〔琉球新報社(編) 「台中丸遭難事件 」『最新版 沖縄コンパクト事典』 琉球新報社、2003年。〕)。「対馬丸」などと並んで沖縄戦関連の遭難船舶として扱われることがある〔照屋寛徳 『戦時遭難船舶犠牲者の洋上慰霊祭・遺族補償等に関する質問主意書 』 第143回国会参議院質問第2号、1998年8月12日。〕。 == 建造 == 本船は同型船2隻とともに大阪商船の台湾航路向け貨客船として計画され、1897年(明治30年)にイギリスのサンダーランドにあるサー・ジェームス・レイン造船所へ発注された〔野間(2002年)、249-251頁。〕。同年5月に進水して「台中丸」と命名、竣工後に日本へ回航された。なお、同型船2隻も「台北丸」および「台南丸」と命名されて竣工したが、「台北丸」は日本への回航途上にリスボン付近で沈没してしまった〔野間(2002年)、290頁。〕。 総トン数は3300トン余り。三連成レシプロ機関1基・スクリュー1軸により、航海速力13ノットを発揮でき、当時の日本商船としては最優秀の高速船であった〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「台中丸」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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