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飛行力学において飛行機の安定 (Stability) とは、定常飛行で擾乱を受けて起こった動揺が消失することである〔木村秀政 航空学辞典、1978年 p.108〕。 飛行機の無動力状態はグライダーと同じであるため、本項では、固定翼の航空機を指して固定翼機の語を用いる。ヘリコプターのような回転翼、気球、飛行船などは、該当項目を参照。 == 固定翼機の動きの分類と定義 == 固定翼機は3次元空間を運動する。その空間は、操縦席に座ったパイロットを基準にして、上下、左右、前後と定義されている。 空間を示すために、重心位置を通る直交する上下・左右・前後の3本の座標軸を想定するが、これらは「3軸」と総称される。重心位置は、直線翼の場合、おおむね主翼の前縁から後縁までの前から1/4から1/3ほどにある。この場合の左右を結ぶ座標軸は、主翼の両翼端の前寄りを結んだ線である。前後を結ぶ座標軸はおおむね機軸(胴体の略中心を通る基準線)になり、上下を結ぶ線は胴体中央の重心位置に垂直に立つ。 左右の線をピッチング軸、前後の軸をローリング軸、上下の軸をヨーイング軸と呼ぶ。機首の上下運動は、ピッチング軸周りの回転運動で、ピッチング(縦揺れ)と呼ぶ。左右に傾く運動は、ローリング軸周りの回転運動であり、ローリング(横揺れ)である。機首を左右に振る方向の変化は、ヨーイング軸周りの回転運動であり、ヨーイング(偏ゆれ)である。 3軸のそれぞれの方向に、速度の変化(加速度)が生ずる。ローリング軸方向が、通常の飛行方向であって、飛行速度の変化はローリング軸の運動になる。ピッチング軸方向の速度変化は、左右に向かう横滑りである。上昇と下降はヨーイング軸方向の運動であるが、通常はローリング軸方向の飛行速度と組み合わさって、斜め上下方向に生ずる。 固定翼機の運動は上記の3種類の回転運動、3種類の加・減速運動に分解して分析する。固定翼機が擾乱を受けて生ずる動揺も、同様に6種類に分解されて分析される。但し、後述するように、いくつかの動きを組み合わせて安定は考えられている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「飛行機の安定」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Aircraft dynamic modes 」があります。 スポンサード リンク
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