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艦上爆撃機(かんじょうばくげきき)は、軍用機の一種。航空母艦から運用でき、急降下爆撃能力を持つ爆撃機。略して「艦爆」(かんばく)ともいう。 == 概要 == 艦船に対して攻撃を行う場合、目標が常に機動することからその精度が重視され、低空から肉迫して行う魚雷攻撃と、高空から行う急降下爆撃とが主な攻撃手段となる。魚雷攻撃に求められる機体の性能は、重い魚雷を搭載する能力である。急降下爆撃用の機体に求められる性能は、急降下時の加速を抑えるエアブレーキの装備と、急激な機体の引き起こしに耐えられる運動性能と機体強度である。求められる性能が異なるため、第二次世界大戦前までは同一機による両立が難しかったため、それぞれ専用の機体とせざるを得ず、魚雷攻撃を行う機種を雷撃機(日本海軍においては攻撃機)、急降下爆撃を行う機種を日本海軍では艦上爆撃機と称した。この時期は、対艦船攻撃を行う航空機そのものが、試行錯誤、発展途上の段階であった事にもよる。なお雷撃機(攻撃機)という呼び名は陸上から作戦する航空機にも用いる。 第二次世界大戦中後期に至り、艦上爆撃機に搭載する爆弾の大型化が求められた。そのため運動性の向上が求められた雷撃機と要求仕様の差が小さくなったため、両者の統一の動きが現れ、日本海軍では流星、アメリカ海軍ではAD スカイレイダー(後にA-1と改称)、イギリス海軍ではフェアリー バラクーダなどが、いずれも魚雷攻撃と急降下爆撃の可能な機体として開発されている。これらは機種としては「艦上攻撃機」に一括される。 ただし近接信管の出現などによる対空砲撃能力の向上は、急降下爆撃を極めて困難にした。そのため戦後のジェット機時代になるとともに、急降下爆撃機は消滅した(同時に雷撃機も消滅している)。そのため今日では艦上爆撃機という機種は存在しない。かつての艦上爆撃機に代わる対艦攻撃任務は、空対艦ミサイルを搭載する艦上攻撃機が担う事となる。さらに現在では、艦上攻撃機も艦上戦闘機と統一されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「艦上爆撃機」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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