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艸部(そうぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では140番目に置かれる(6画の23番目、申集の最初)。 「艸」は「草」の本字であり、草本植物の総称として用いられる。草の形に象る「」が2つ並んだ会意文字である。 偏旁の意符としては植物に関することを示す。樹木ではない植物、特に草本植物との関わりから派生した字を作っている。このとき主として上側の冠の位置に置かれ、上下構造を作るが、「」という十字の形に変形させて用いられる。なおこの形には差異がある(下記参照)。また「芻」のように上下に並べられているものもある。 艸部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収める。その総字数は全ての部首で最も多い。 == 字体のデザイン差 == 楷書において偏旁の「艸」は「」のように十字形に変形されるが、2つの十字の横画をつなげて全体で3画にする「3画くさかんむり」()とそのまま間を開ける「4画くさかんむり」がある。また、「4画くさかんむり」には「」の形と「」の形がある。 印刷書体(明朝体)において『康熙字典』は「4画くさかんむり」を採っている。現在、台湾の国字標準字体・香港の常用字字形表もこの形をとる。 日本の新字体・中国の新字形は「3画くさかんむり」を使っている。 また日本の『表外漢字字体表』では「『くさかんむり』については、明治以来の明朝体字形に従い、『3画くさかんむり』を印刷標準字体と考える。ただし、このことは、明朝体以外の印刷書体の字形(例えば、正楷書体における『4画くさかんむり』)を制限するものではない」とされており、康熙字典体に従っていない。戸籍における氏名など、「3画くさかんむり」と「4画くさかんむり」を区別する場合があり、示偏や之繞同様にこだわる場合もある(の「」など)。そのため人名用外字セットに「4画くさかんむり」を使用したものが含まれていたり、大規模文字セットでは3画と4画が区別されている場合もある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「艸部」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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