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芝太郎(しばたろう)は、淡路島に伝わる化け狸で、日本三名狸に数えられている芝右衛門狸の息子〔屋島太三郎狸〈蓑山大明神〉 (四国霊場第84番 南面山 千光院 屋島寺 内) 2008年8月14日閲覧。〕。 == 概要 == 芝太郎の父・芝右衛門と母・お増(おます)は浪速(現・大阪市)へ芝居見物に行って命を落としたが、以来、芝太郎は父の死に場所という中座へいつか行ってみたいと考えていた。 ちょうど佐衛門という男が浪速へ魚を売りにいくところだったので、こっそり船へ忍び込んだが、すぐに見つかって縛り上げられ、佐衛門の前に突き出された。芝太郎は「父が死んだ中座を一度だけでも見たかった」と泣いて訴えたので、佐衛門は許してやった。 しかし芝太郎は何の旅支度もせずに出かけてきたので、その内に空腹でたまらなくなり、つい積荷の魚の目玉を食べ尽くしてしまった。佐衛門は大いに怒ったが、芝太郎が「何でもご恩返しをしますから」と泣いて許しを乞うたので、またも許すことにした。 とは言え、このままでは魚は売り物にならない。そこで佐衛門は『文福茶釜』の話を思いつき、芝太郎に金の茶釜に化けて売り物になるように言った。お安い御用と芝太郎は金の茶釜に化け、それを売った佐衛門は大金を手にし、満足して淡路へ帰った。 一方で売り物になってしまった芝太郎は、ある家で飾り物になっていたものの、あまりに退屈な上、佐衛門ももういないからと思い家を逃げ出した。そして浪速見物を楽しんだ後、中座で父の供養を済ませ、ついでに芝居見物をして淡路へ帰った。 やはり淡路こそが「住めば都」と、芝太郎は住処の山で腹鼓を打ち始めた。月夜のもと、村人たちの耳にしは久しぶりに芝太郎の腹鼓が響き渡ったという。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「芝太郎」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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