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芦浜原子力発電所(あしはまげんしりょくはつでんしょ)は、中部電力が三重県度会郡南島町(現南伊勢町)と紀勢町(現大紀町)にまたがる芦浜地区への建設を計画していた原子力発電所である。2000年に計画の白紙撤回が表明され、事実上計画は中止された。なお、現在も中部電力が元計画地の土地の所有を継続している 〔「中電、南伊勢町への寄付断る 原発元計画地 」中日新聞2013年6月21日〕。 == 計画 == 中部電力は1963年、熊野灘への原子力発電所建設計画を公表し、翌1964年に芦浜地区を候補地を決定した。しかし1966年には地元の漁業関係者が衆議院科学技術振興対策特別委員会の視察を阻止する「長島事件」が発生するなど、計画当初から反対運動が行われていた。そのため1967年には当時三重県知事の田中覚が計画を棚上げした。 しかし1977年に国は芦浜地区を要対策重要電源に指定した。1984年には三重県も原発関連の予算を計上し、県議会も立地調査推進を決議している。1994年には、南島町古和浦漁協と紀勢町錦漁協も調査の受け入れに同意した。しかしなお各漁協で対応が分かれていた。 1996年には南島町芦浜原発阻止闘争本部が県民81万2335人の反対署名を北川正恭に提出した。これを受けて1997年3月に県議会は調査・建設の冷却期間を置くよう求めていた南島町の請願を全会一致で採択した。同年7月に県は中部電力に対して、立地予定地からの社員引き上げを正式に要請し、1999年まで冷却期間となった。1999年には北川が国内やドイツの原発を視察したほか、南島町、紀勢町から意見聴取を行っていた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「芦浜原子力発電所」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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