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『花ざかりの森』(はなざかりのもり)は、三島由紀夫の短編小説。三島が16歳の時に執筆した作品で、公に出版された初めての小説である。話者である「わたし」の祖先をめぐる4つの挿話から成り、一貫したストーリーというものはなく、祖先への強い憧れとアンニュイな雰囲気が漂う追憶と観念的な挿話が断片的に織りなされている詩的な作品である。最後の文章は澄んだ「静謐」を描いていて、三島の遺作『豊饒の海』のラストを思わせるような終り方となっている〔 田中美代子『三島由紀夫 神の影法師』(新潮社、2006年)〕。 エピグラフに、シャルル・クロスの『小唄』の「かの女は森の花ざかりに死んでいつた、かの女は余所にもつと青い森があると知つてゐた」(譯:堀口大學)が使われている。「花ざかりの森」という題名もこの詩からとられたもので、「内部的な超自然な“憧れ”というものの象徴」を意図している〔平岡公威「東徤(東文彦)への書簡 昭和16年7月24日付」(『三島由紀夫十代書簡集』)(新潮社、1999年。新潮文庫、2002年)。『決定版 三島由紀夫全集第38巻・書簡』(新潮社、2004年)所収。〕。 == 発表経過 == 1941年(昭和16年)、雑誌『文藝文化』9月号から12月号に掲載された。単行本は戦争中の1944年(昭和19年)10月15日に七丈書院(のち筑摩書房へ統合)より、処女短編集『花ざかりの森』として刊行された。同書には他に4編の短編が収録された。文庫版は新潮文庫の『花ざかりの森・憂国』で刊行されている。翻訳版はイタリアで(伊題:La foresta in fiore)行われている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「花ざかりの森」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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