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芳賀 徹(はが とおる、1931年5月9日 - )は、日本の文学研究者、比較文学者〔小谷野敦 著 『日本の有名一族 近代エスタブリッシュメントの系図集』 幻冬舎(幻冬舎新書)、2007年9月30日第1刷発行、ISBN 978-4-344-98055-6、182頁。〕。国際日本文化研究センター・東京大学名誉教授〔、京都造形芸術大学名誉学長、静岡県立美術館館長。 == 来歴・人物 == 東京府(現・東京都)生まれだが、本籍は山形県。父は中世日本史を専攻した歴史学者芳賀幸四郎で〔、父が左翼活動で東京高等師範学校を退学になった直後に生まれている〔。 東京高等師範学校附属小学校(現・筑波大学附属小学校)では、同じクラス(第1部)からのちに東大教授となった者が五人いた。平川祐弘、石井進、高階秀爾、平田賢である。高階とは後に京都造形芸術大学においても同僚となり、芳賀が京都造形芸術大学学長、高階が京都造形芸術大学大学院長を務めた。平川と伊東俊太郎とは東京大学教養学部の同僚であり、伊東とは後に国際日本文化研究センターにおいても同僚となる。 1950年に東京教育大学附属中学校・高等学校(現・筑波大学附属中学校・高等学校)を卒業。 新制大学第一期生で、1953年、東大教養学部教養学科フランス分科第一期生として卒業、続いて大学院比較文学比較文化専修課程第一期生。島田謹二に比較文学を学ぶ。修士修了ののちフランスへ留学、1957年帰国、1963年東大教養学部専任講師、1965年助教授、1966年プリンストン大学研究員、1968年に初の単著『大君の使節』を刊行、1977年東京大学教授。1983年から1988年まで比較文学比較文化研究室主任教授、1992年定年退官後は国際日本文化研究センター教授、1997年大正大学教授、98年岡崎市美術博物館館長(-2012年)、1999年京都造形芸術大学教授、学長を歴任し、2008年名誉学長。新しい歴史教科書をつくる会の理事を務める。2006年11月1日源氏物語千年紀の呼びかけ人となる。2010年、静岡県立美術館館長。2011年『藝術の国日本 画文交響』で蓮如賞受賞。2012年現代俳句大賞受賞。2014年歌会始召人。 1985年 東京大学より文学博士。論文の題は 「絵画の領分 : 近代日本比較文化史研究 」〔博士論文書誌データベース〕。 当初、フランスに留学してその詩に親しんでいたが、蘭学研究を始めて(近世以降の)東西交渉史に関心を持ち、ついで近代日本絵画における西洋文化の影響、岩倉使節団を論じ、徳川時代の平和を、パクス・ロマーナをもじり「パックス・トクガワーナ」と名づけ、徳川時代再評価の先鞭をつけた。大学院では平川とともに数多くの後進を育成した。杉田英明、四方田犬彦、今橋映子、佐伯順子、佐々木英昭、福田眞人らで、ほかに留学生も多く育てた。1993年より2010年までサントリー学芸賞文学・美術部門選考委員を務め、弟子には受賞者が多い。 東北大学教授の考古学者・芳賀満は長男。東北大学准教授の美術史学者・芳賀京子はその妻。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「芳賀徹」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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