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芳香族化合物(ほうこうぞくかごうぶつ、aromatic compounds)は、ベンゼンを代表とする環状不飽和有機化合物の一群。炭化水素のみで構成されたものを芳香族炭化水素 (aromatic hydrocarbon)、環構造に炭素以外の元素を含むものを複素芳香族化合物 (heteroaromatic compound) と呼ぶ。狭義には芳香族化合物は芳香族炭化水素と同義である。 19世紀ごろ知られていた芳香をもつ化合物の共通構造であったことから「芳香族」とよばれるようになった。したがって匂い(芳香)は芳香族の特性ではない。 == 分類 == ベンゼン環を有する化合物は芳香族化合物の代表であるが、ベンゼン環を有することだけが芳香族である条件ではない。環の大きさ、縮合状態、複素元素や電荷の存在などベンゼンとは異なる構造を有する芳香族化合物が多数存在する。以下に芳香族化合物の分類と例を示す。 * ベンゼン系芳香族化合物 (benzenoid aromatic compound) * 縮合環芳香族化合物 (condensed ring aromatic compound) * ベンゾ縮合環化合物 * 複素芳香族化合物 (heteroaromatic compound) * フラン * チオフェン * ピロール * ピラゾール * イミダゾール * ピリジン * ピリダジン * ピリミジン * ピラジン * 非ベンゼン系芳香族化合物 (non-benzenoid aromatic compound) * アヌレン * アズレン * シクロペンタジエニルアニオン * シクロヘプタトリエニルカチオン(トロピリウムイオン) * トロポン * メタロセン * アセプレイアジレン 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「芳香族化合物」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Aromaticity 」があります。 スポンサード リンク
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