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若者言葉(わかものことば)は、主として20歳前後(10代後半から20代前半)の青少年が日常的に用いる俗語・スラングなどで、それ以外の世代ではあまり用いない言葉のことである。若者言葉には最近になって使われ始めたものと、古くからあって代々若者に受け継がれるもの(例:体育会系に多い「っす」など)があるので、共時的だけでなく通時的に見る必要がある。本項では特に明記しない限り、昭和後期以降から2000年代にかけての日本語の事情を先に述べた2つの観点から記述する。 == 概要 == 若者言葉は現代に始まったことではなく、古くは清少納言の『枕草子』にも当時の若者の言葉の乱れに関する記述がある。新語や誤用の定着によって言語が変化することは往々にしてあるが、その変化の過程を共時的に捉えた際、既存の社会一般の言語規範(標準語・共通語)に反するために、しばしば社会的な批判を受ける(日本語の乱れも参照)。 井上史雄は、「数十年後の使用がどうなるか」に着目して、若者言葉を次のように4分類した。「一時的流行語」は「アジャパー」や「チカレタビー」といった流行り廃りの早い流行語や、「グリーンカード」や「E電」といった時事的な言葉が当てはまる。「コーホート語」は後の若者には受け継がれないものの、特定の世代で使われ続けてその世代・年代の象徴となる言葉で、「月光仮面」や「シェー」や「ナウい」などが当てはまる。また「ぜいたくは敵だ」や「竹の子族」といった各時代の世相や風俗を表す言葉もコーホート語になりうる。「若者世代語」は若者文化の象徴として代々受け継がれ、年を重ねると使う機会が失われる言葉で、「代返」や「学食」などが当てはまる。最後の「言語変化」は廃語(俗に言う「死語」)にならずに一般化していく言葉で、「頭に来る」や「ら抜き言葉」、「新幹線」などが当てはまる(俗語も参照)〔井上史雄『方言学の新地平』明治書院、1994年、3-14頁。〕。 若者言葉は、性別、地域(新方言も参照)、年齢、所属する集団の違いによって変化する。例えば、「ウザい」「キショい」「キモい」を侮蔑語と捉え、相手を傷つけたり不快にさせたりするという理由で安易に用いない若者もいる。また「ハズい」などを使うと自らの品格を問われる可能性があるというような理由で「(知らないということはないだろうが、敢えて)知らない」「使わない、使いたくない」という意見もある〔北原保雄・編著『問題な日本語』大修館書店〕。 若者言葉は30代を境に使われなくなる傾向にあるとのデータがある。これは新しく出てきた言葉ほど顕著で、「ウザい」「キモい・キショい」「(危ない、という本来の意味からかけ離れた)ヤバい」「ハズい」などは使わなくなる人の方が多いというものである〔読売新聞(2007年1月31日朝刊・社会面)〕。また金田一秀穂は、「チョベリバ」を例に、若者言葉というものに関して「隠語的な要素が含まれているため、公に周知されると使用が控えられる」という傾向を指摘している〔金田一秀穂『適当な日本語』アスキー・メディアワークス、2008、27頁。〕。 若者言葉には、テレビCMやドラマの台詞などから流行語となって日常化した物が多くみられる。特徴としては言葉を逆に言ったり、言葉をローマ字化してその頭文字のアルファベットを並べたり(チョーMM、MK5、KYなど)、誇張した表現(「超」の濫用など)といったことが挙げられる。また、日本各地の方言が首都圏の若者に取り入れられ、マスメディアによって日本全国に再発信され、方言色の薄い全国一般の若者言葉となることも少なくない(首都圏方言も参照)。例として、中部地方由来の「じゃん(か)」、大阪由来の「むかつく」や「めっちゃ」、栃木・福島由来の「(大丈夫という意味の)だいじ」「ちがかった」、多摩由来の「うざったい」などが挙げられる。2005年頃には、首都圏の女子高生を中心に、各地の方言を意図的に会話や電子メールに織り交ぜることが流行したこともある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「若者言葉」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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