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苧 ( リダイレクト:カラムシ ) : ウィキペディア日本語版
カラムシ

カラムシ、枲、学名:''Boehmeria nivea'' var. ''nipononivea'')は、イラクサ目イラクサ科多年生植物南アジアから日本を含む東アジア地域まで広く分布し、古くから植物繊維をとるために栽培されたため、文献上の別名が多く、(お)、苧麻(ちょま)、青苧(あおそ)、山紵(やまお)、真麻(まお)、苧麻(まお)。など。
また、カツホウ、シラノ、シロソ、ソロハ、シロホ、ヒウジ、コロモグサ、カラソともいう〔マオからカラソまでは後藤捷一「庶民の染織」101頁による。日本常民文化研究所・編『日本の民具』角川書店、1958年所収。〕。古代日本においては「ヲ」という表記もある。
==特徴==
茎はまっすぐに立つか、やや斜めに伸びて高さ1-1.5mに達する。の大きさは最大15cmほどで、縁に細かい鋸歯(ギザギザ)があり、つやがない。若葉は細かいしわがあり縮んだ状態である。葉の裏側は細かい綿毛が密生していて白く、ふとしたことで葉が裏返ると白く目立つ。葉は茎に互生し、根元に近い葉ほど大きく、葉柄も長くなる。
は8月-10月にかけて咲き、葉柄の根もとに小さな花が房状につく。雄花と雌花があるが雌雄同株で、雌花が株の上のほうにつく。風によって花粉を運ぶ風媒花で、鮮やかな花びらもなくあまり目立たないが、カラムシが多い地域では花粉症の原因ともなる。
林の周辺や道端、石垣などのやや湿った地面を好む。地下茎を伸ばしながら繁茂するので群落を作ることが多い。刈り取りにも強く、地下茎を取り除かなければすぐに生えてくる。地上部の高さは1mほどだが、半日陰で刈り取りがない環境ではまでに高さ2mに達し、株の根元付近が木化する。地上部は寒さに弱く、が降りると葉を黒褐色にしおれさせ枯れてしまうが、地下茎は生き残って翌春には再び群落を形成する。細い茎は葉と共に枯れてしまうが、太い茎は冬を乗り越え、春に新芽を吹く。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「カラムシ」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Ramie 」があります。




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