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『英霊の聲』(えいれいのこえ)は、三島由紀夫の短編小説。二・二六事件で銃殺刑された青年将校と、神風たらんと死んだ特攻隊員の霊が、天皇の人間宣言に憤り、呪詛する様を描いた作品である。〈などてすめろぎは人間(ひと)となりたまひし〉という哀切なリフレインが、能の修羅物の2場6段の構成で綴られている〔三島由紀夫「二・二六事件と私」(『英霊の聲』)(河出書房新社、1966年6月)。、に所収。〕。 二・二六事件で処刑された青年将校・磯部浅一の獄中の手記(獄中日記、行動記)や、河野壽の兄・河野司著『二・二六事件』から影響を受けて執筆された『英霊の聲』は〔〔奥野健男「『英霊の声』の呪詛と『荒野より』の冷静」()〕、1960年代の三島の一つの転換点となり〔田坂昂「V 『二・二六事件三部作』の意味するもの」()〕、その後に書かれる『文化防衛論』などの評論への前駆的な役割を担っていた作品である〔三島由紀夫「あとがき」(『文化防衛論』)(新潮社、1969年4月)、、に所収。〕。 なお、『英霊の聲』の挿入歌の先行試作と見られる、7篇の歌からなる『悪臣の歌』という草稿が〔三島由紀夫「悪臣の歌」(草稿)。に所収。〕、1999年(平成11年)に三島由紀夫文学館で見つかり、記念展図録で公開された〔佐藤秀明「英霊の聲【成立】」〕。 == 発表経過 == 1966年(昭和41年)、文芸雑誌『文藝』6月号に掲載され、同年6月30日に河出書房新社より、作品集『英霊の聲』として単行本刊行された〔田中美代子「解題――英霊の声」()〕〔井上隆史編「作品目録――昭和41年」()〕〔山中剛史編「著書目録」()〕。この本には、『憂国』と戯曲『十日の菊』も収録され、「二・二六事件三部作」として纏められた〔。 オリジナル版の文庫本は2005年(平成17年)10月20日に河出文庫より刊行されている。翻訳版はイタリア語(伊題:La voce degli spiriti eroici)で行われている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「英霊の聲」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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