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荼枳尼天(だきにてん)は、仏教の神(天)〔『仏尊の事典』166、167頁〕。インドのヒンドゥー教のヤクシニー(半女神)に由来する〔。 「荼枳尼」という名は梵語のダーキニー(skt:Ḍākiṇī)を音訳したものである〔。また、荼吉尼天〔、吒枳尼天〔とも漢字表記し、吒天(だてん)とも呼ばれる。一般に白狐に乗る天女の姿で表され〔、剣〔、宝珠〔、稲束、鎌などを持物とする。 荼枳尼”天”とは日本特有の呼び方であり、中国の仏典では”天”が付くことはなく荼枳尼とのみ記される。ダーキニーはもともと集団や種族をさす名であるが、日本の荼枳尼天は一個の尊格を表すようになる。稲荷信仰と習合し〔、今日、寺院の鎮守稲荷の多くは荼枳尼天を御神体とする。 == ヒンドゥー教 == インドでダーキニーは、魔術により強風を起こし、虚空を飛ぶ魔女として登場する。魔術の儀式では、人間の心臓がバイラヴァ(シヴァの畏怖相)への供物に使われる。 ヒンドゥー神話ではカーリーの眷属とされ、カーリーに付き従って屍林をさまよい、敵を殺し、その血肉を食らう女鬼・夜叉女となっている〔『神仏習合の本』132頁〕。また、ドゥルガーとその分身の七母神(サプタ・マートリカー)の侍女であるヨーギニーとは同一視されることも多い。 民間の信仰ではダーキニーを、妊娠中、出産時、事故、自殺など不幸な死を遂げた女性の霊とする地方もある。生きている女性に取り憑き害をもたらす。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「荼枳尼天」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Dakini 」があります。 スポンサード リンク
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