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『茶柱倶楽部』(ちゃばしらクラブ)は、青木幸子による日本の漫画作品。喫茶(茶を嗜むこと)を題材としている。『週刊漫画TIMES』(芳文社)にて、2010年5月28日号(5月14日発売)から2015年11月6日号まで連載。連載担当は株式会社銀杏社。単行本は全8巻。連載話数の単位は「第○煎」。 本作品には茶の種類や道具、淹れ方など茶にまつわる知識や薀蓄が盛り込まれており、茶に詳しくない者でも読めるような内容になっているほか、単行本では作中に登場した茶を作っている会社の店舗情報の紹介が載せられており、作中に登場した茶を読者が探すことも可能である。 また、『イブニング』(講談社)連載の漫画『王狩』には本作品で登場したキャラクターが出演しており、世界観が共通している。 == あらすじ == 静岡にある老舗茶屋の娘・伊井田鈴は、ある日、遊びに行っていた東京でお婆さんが足を挫く怪我を負った現場に居合わせる。鈴はお婆さんの手当てを行い、そのお礼として鈴はお婆さんからお茶を貰う。そのお茶が今まで飲んだこともないような素晴らしい味だったため、情報を得たいと考えた鈴は情報を集める最中に、たまたま買った宝くじで大金を当てた。この大金は「お婆さんのお茶から貰ったお金」と考えた鈴は大型車を購入、車を改造して移動茶店「茶柱倶楽部」を開き、お茶をくれたお婆さんの手がかりを探すために日本全国を回る旅に出る。 お婆さんを探す旅に出てから1年が経とうとしていたある日。福岡県博多市で「茶柱倶楽部」を営業していた、鈴は前夜の夕食に訪れた小料理店の店主からお婆さんに関する情報を得た。お婆さんの名前は、「佐山高子」。彼女は、佐賀県の嬉野市在住で、家では代々緑茶を製造している。高子の元へ向かう前夜、高子の茶畑がある山を散策した鈴は茶の大樹の下に体調を崩して倒れていた高子を発見する。携帯で店主に連絡を取り、慌てて高子を連れ帰り、医師を呼んで、高子はようやく快方へ向かう。あの「香りの金冠を戴く霊峰のようなお茶」を高子に煎れた鈴は、このお茶を伝えていくようにと高子に頼まれる。 高子との出会いを経て、しばらくの後。鈴の元へ神奈川県横浜市出身の大学教授・「桜井夕貴」が訪れ、彼はお茶の研究をしており、高子の紹介で彼女の存在を知り、鈴に自身の日本茶研究を手伝って欲しいと言うのだ。鈴は10月のシルバーウイークに地元・川根市で開催したイベントがきっかけとなり、再び茶柱トラックで全国を回ることに。北は北海道から南は沖縄、さらには台湾と様々な土地を回る日々を経て、鈴は「日本全国『茶柱倶楽部』化計画」を思い立つ。ある日鈴は、香川県を訪れた際に四国八十八箇所お遍路旅をしている、資産家の孫娘・「大室里乃」と知り合う。彼女に祖父母へのお土産にと選んだ「歩危番茶」がきっかけとなり、岡山県吉備津神社で出会った、里乃の祖父のある言葉に自問自答した鈴。ついに彼女は、来年の秋に「お茶祭り」を開催することを決断。 埼玉県川越市で、鈴は里乃の祖母と初対面。そこで鈴は「幻の玉露」をいただき、感激するがその玉露を送ってくれたのは、彼女の長年の親友であることが判明。しかし、その親友は不慮の事故で頭部を負傷。自身のことや玉露のことも忘れてしまっていたのだ。それを知った鈴は「幻の玉露」探しに乗り出すことを決意。旅の途次、鈴はかつて茶柱トラックを出店した滋賀県大津市の和菓子店で、ついに「幻の玉露」を見つけた。大室邸で開かれた茶会で、鈴は玉露を淹れ、玉露が見つかった経緯を話す。そこへ、大室夫人の親友・「さゆり」が現れた。彼女も茶会に加わり、玉露を飲むも記憶が戻ることは無かったが、2人は変わらぬ友情を誓い合う。 1年後。横浜市をメイン会場に『旬茶祭り』を開催。最初に日本茶を海外へ輸出した幕末の女性実業家・大浦慶の地元・長崎県も会場となり、かつて鈴が茶柱トラックを出店した各都道府県の関係者も来場。高子や里乃・鈴の従姉妹・森田望も手伝いに駆けつけ、桜井の著書も会場で発売されるなど一大イベントとなった。イベントは大成功に終わり、感涙する鈴。 そして今日も鈴は、多くの人たちに茶を煎れている。〔完〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「茶柱倶楽部」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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