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薬缶なめ(やかんなめ)は、古典落語の演目の一つ。原話は、万治2年(1659年)に出版された笑話本・「百物語」の一遍である『題薬缶』。 元々は『茶瓶ねずり』という上方落語で、主な演者に2代目桂小文治や10代目柳家小三治、柳家喜多八などがいる。 == あらすじ == 向島の梅が見ごろだと聴き、お供を連れて見物に来たある大家の奥様。言問橋のたもとまで来た所で、持病の「シャク」が起きてしまった。 七転八倒する奥様を前に、オロオロするお供の目に…あるものが飛び込んできた。 「お待ちください!」 お供が声をかけたのは、たまたま通りかかった二人連れの江戸っ子…八五郎と源兵衛だった。 「奥様が今、持病のシャクで苦しんでおります。癪には銅をなめるのが一番。しかし、このへんにはなく、難渋していたところです」 「で、それと…俺たちに、いったい何の関係があるんです?」 首をかしげる源兵衛の頭を、お供はまっすぐに指差した。 「貴方の頭を、奥様になめさせてください」 実は源兵衛、まだ四十なのにもう頭がピカピカ。要は、源兵衛のヤカン頭を本当の薬缶に見立て、お嬢様になめさせる事でシャクを鎮めようという訳。 唖然となった源兵衛だが、人の命には代えられない。不承不承、ヤカン頭を差し出すと、お嬢さんは遠慮なくその頭をベロベロ…。 そのうち…急に発作が起きたと見え、頭を思いっきりガブリ。 「御免なさい! どこかに、お傷がついてはおりませんか」 「なーに、傷はつきましたが、漏ってはいません」 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「薬缶なめ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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