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草の根BBS(くさのねビービーエス)とは、パソコン通信のうち主に個人やグループが運営していた全国規模ではない小規模なものをいう。多くがTTY無手順接続方式を採用し、BBS (Bulletin Board System) を中心としたサービスが行われた。無料で運営されることが多く、1980年代後半から1990年代前半頃が最盛期であった。草の根ネット・ローカルBBSとも言う。 ==興隆と衰退== 1985年4月1日に電電公社が民営化され、電話回線が電話以外に開放されるようになると、早くから個人でパソコン通信のホストを開局する者が現れていた。後に商用のパソコン通信サービスとして、ニフティサーブやPC-VANといった大手が何十万人もの会員を擁して隆盛を誇ったが、趣味の範囲内で運営されていた草の根BBSは、商用パソコン通信と競合することなく、独自の発展をしていった。中でも、東京BBS、ナツメネットなどは草の根と呼ぶには規模が大きかった。 電波新聞社発行の『BBS電話帳』には、1987年版で約300局、1990年版には約800局の草の根BBSが掲載されている。なお、この数は一般公開されたホストのみで、仲間内のみの草の根BBSは掲載されていない。1994年には日本全国でパソコン通信のホスト局は2,416局あるという調査結果をニューメディア開発協会が発表した〔ばるぼら『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』翔泳社、2005年、p.436〕。 しかし、遠距離からのアクセスには電話代がかさむことや、草の根BBSは個々の局だけで閉じた存在だったこともあり、インターネットダイヤルアップ接続環境が整備され始める1995年頃から、次第にウェブページ上のBBSに移行し始め、文字ベースの掲示板を残したBBSもtelnet接続によるものに移行していった。 2000年以降、FTTHやADSL等のインターネットへの常時接続が急速に普及し始めてからは、パソコン通信の運営・利用はほぼ完全に終息した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「草の根BBS」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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