翻訳と辞書
Words near each other
・ 草本作物
・ 草本層
・ 草本帯
・ 草本性
・ 草本植物
・ 草本茎
・ 草本類
・ 草村ケイ
・ 草村北星
・ 草村礼子
草枕
・ 草枯れ
・ 草架
・ 草柳伸一
・ 草柳俊一
・ 草柳俊二
・ 草柳大蔵
・ 草柳悟堂
・ 草柳文恵
・ 草柳文惠


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

草枕 : ミニ英和和英辞書
草枕[くさまくら]
(n) overnight stay when traveling (travelling)
===========================
: [くさ]
 【名詞】 1. grass 
草枕 : [くさまくら]
 (n) overnight stay when traveling (travelling)
: [まくら]
  1. (n,n-suf) pillow 2. bolster 
草枕 : ウィキペディア日本語版
草枕[くさまくら]

草枕』(くさまくら)は夏目漱石小説1906年に『新小説』に発表。熊本県玉名市小天温泉を舞台にして、著者のいう「非人情」の世界を描いた作品である。
「山路(やまみち)を登りながら、こう考えた。」という一文に始まり、「智(ち)に働けば角(かど)が立つ。情に棹(さお)させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」と続く冒頭部分が有名である。初期の名作と評価される。
==あらすじ==
日露戦争のころ、当時はやや歳をとった30歳の洋画家である主人公が、山中の温泉宿に宿泊する。やがて宿の「若い奥様」の那美と知り合う。出戻りの彼女は、彼に「茫然たる事多時」と思わせる反面、「今まで見た女のうちでもっともうつくしい所作をする女」でもあった。そんな「非人情」な那美から、主人公は自分の画を描いてほしいと頼まれる。しかし、彼は彼女には「足りないところがある」と描かなかった。ある日、彼は那美と一緒に彼女の従兄弟(いとこ)で、再度満州の戦線へと徴集された久一の出発を見送りに駅まで行く。その時、ホームで偶然に「野武士」のような容貌をした、満州行きの為の「御金を(彼女に)貰いに来た」別れた夫と、那美は発車する汽車の窓ごしに瞬間見つめあった。そのとき那美の顔に浮かんだ「憐れ」を横で主人公はみてとり、感じて、「それだ、それだ、それが出れば画になりますよ」と「那美さんの肩を叩きながら小声に云う」という筋を背景に、漱石の芸術論を主人公の長い独白として織り交ぜながら、「久一」や「野武士(別れた夫)」の描写をとおして、戦死者が激増する現実、戦争のもたらすメリット、その様な戦争を生み出す西欧文化、それに対して、夏にまで鳴く山村の(ウグイス)、田舎の人々との他愛のない会話などをとおして、東洋の芸術や文学について論じ漱石の感じる西欧化の波間の中の日本人がつづられている。また、漱石がこだわった「探偵」や「胃病」が脈絡無くキーワードとしてでる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「草枕」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.