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『草子洗小町』(そうしあらいこまち、草紙洗、草紙洗小町とも)は、能の演目の一つで、三番目物、現在鬘物、大小物に分類される。歌合を舞台に小野小町が、大伴黒主の姦策を機知によって退ける様を描く。 作者は世阿弥〔能本作者註文、いろは作者註文など〕、また観阿弥〔自家伝抄、二百十番謡目録〕などともされるが、不明〔能・狂言事典〕。ただし作品からは、「教養はないが劇作術にたけた」作者像が窺われる〔岩波講座 能・狂言Ⅵ〕。 == あらすじ == 大伴黒主(ワキ)は、歌合で小野小町(シテ)を相手にすることとなった。しかしとても勝ち目がないと考えた黒主は、歌合の前日、小町の邸に忍び込み、小町が明日のために詠んだ歌を盗み聞きする。 歌合当日、紀貫之(ツレ)を初め歌人たちが居並ぶ中で小町の歌が詠み上げられるが、黒主は「その歌は既存の古歌である」と難ずる。証拠として黒主が取り出した『万葉集』の草子には、確かにその歌が書き込まれていた。前日小町の歌を盗み聞いた黒主が、予め書き足しておいたのである。 窮地に立たされる小町だが、黒主の入れ筆と見破り、許しを得て水を以ってその草子を洗う。するとたちまち黒主の書き足した歌は消え失せ、彼の悪事が明らかとなる。全てが露見した黒主は自害しようとするが、小町はそれをとりなして、祝言の舞を舞う。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「草子洗小町」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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