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荒巻 義雄(あらまき よしお、1933年4月12日 - )は、日本の小説家、SF作家、推理作家、評論家。北海道小樽市出身〔「現代日本人名録2002」日外アソシエーツ〕。本名、荒巻邦夫、後に荒巻義雅と改名〔東雅夫&石堂藍編『日本幻想作家事典』国書刊行会(2009)〕。『紺碧の艦隊』の大ヒットで、いわゆる架空戦記小説の世界を代表する小説家として広く知られている。また、札幌時計台ギャラリーのオーナーもつとめている。静修女子大学(現・札幌国際大学)教授も務めた。 日本文芸家協会会員。日本SF作家クラブ会員。現代俳句協会会員(旭太郎名義)。 == 略歴・人物 == 北海道札幌南高等学校卒業。高校の同期に、後の作家渡辺淳一および渡辺の小説『阿寒に果つ』に登場する夭折の天才画家・加清純子がいた(荒巻の小説『白き日旅立てば不死』のヒロインも彼女をモデルにしている)〔http://aramakisf.jpn.org/special/aramakiten/05-2b.html〕。のちの漆工芸作家で北海道教育大学名誉教授の 伊藤隆一も、高校の同級生。 早稲田大学第一文学部心理学科卒業。 出版社に編集者として勤務するが、1962年に家業を継ぐため札幌に戻る。北海学園大学短期大学部工学部土木科を卒業し、二級建築士の資格を取得。北建商事株式会社代表取締役に就任。 1965年から1967年、SF同人誌「CORE」を主催。1970年には、評論『術(クンスト)の小説論』、短編『大いなる正午』を『SFマガジン』に発表し、作家・評論家としてデビュー。 ニュー・ウェーブSFやシュール・リアリズムの影響をうけた幻想的なSFや、スペースオペラ『ビッグウォーズ』シリーズなどを執筆。ダリの同題の絵画をモチーフとした短編「柔らかい時計」(初出『宇宙塵』1968年4月122号)は英訳され、1989年にイギリスのSF雑誌「インターゾーン」に掲載されて、高い評価を得た。また、処女長編『白き日旅立てば不死』は、第1回泉鏡花文学賞の候補となった。 1986年~1988年に刊行された『ニセコ要塞1986』シリーズを皮切りに、架空戦記を執筆するようになる。『ニセコ要塞』は北海道を舞台にした近未来戦記であり、1990年代以降の架空戦記小説ブームの始祖とも言える作品であった。 1994年には、架空戦記作家宣言とも言える評論『シミュレーション小説の発見』を発表。「世界模擬実験装置としてのシミュレーションにこそ、小説の未来がある」として、以降、架空戦記小説を多数発表する。また、一時は日本SF作家クラブを脱退していた。 2001年の「富嶽要塞Ver.1」の完結以降、架空戦記の新作は発表されずに、経済シミュレーション小説『プラグ』(2002年)や、アトランティスを舞台にしたSFファンタジー・シリーズ『アトランティス大戦』『火星のアトランティス』等を書いていた。 また、2007年8月に行われた世界SF大会 Nippon2007では、「スチームパンク/歴史改変」パネルに参加(他の参加者は、高野史緒、宇月原晴明、永瀬唯、新戸雅章)。また、2007年12月に翻訳家の増田まもるが創設したサイト「speculative japan(ニューウェーヴ/スペキュレィティヴ・フィクション・サイト)」には、メンバーの一員として参加し、盛んにSF評論を発表している。また、2008年12月から2011年12月にかけて、日本SF作家クラブ主催で行われている日本SF評論賞の第4回から第7回の選考委員長を務め〔第4回 SF評論賞選考講評 〕〔「第5回SF評論賞」に関する選考委員長私見 〕、石和義之、岡和田晃、高槻真樹らを輩出した。 以上のように、近年は「SFへの回帰」が目立っていたが、2010年5月、10年ぶりの架空戦記小説の新刊『ロマノフ帝国の野望』が発売され、話題を呼んでいる。巻末には最新の地政学関係の文献がリストアップされている。 北海道の美術家の作品を多数所持する美術コレクターとしても著名であり、コレクションの多くは札幌芸術の森美術館に寄贈されている。 2014年11月より月刊のペースで彩流社より、入手困難な初期SF作品を集成した『定本 荒巻義雄メタSF全集』(全7巻+別巻)が刊行開始される。編集委員はSF評論家で慶應義塾大学教授の巽孝之、SF研究家で元北海道新聞文化部長の三浦祐嗣。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「荒巻義雄」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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